kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



「研究者の生産性」をマフラーで例える

 『「10倍の生産性」をマフラーで例える』(西尾泰和のはてなダイアリー)が秀逸。私も便乗してみる。
 研究者は非常に狭い範囲で性能向上を目指すため、全体を見失っている場合が多い。ある工程の効率向上、所要時間の削減をしている研究者に、その時間が減るとどう嬉しいの?と訊いたところ、彼は不思議な顔をした。そんな分かり切ったことを何故訊くんだという顔だ。彼は所要時間の削減の意義を説明しようとした。そしてできなかった。
 YさんがイケメンのZ君の気を引くために、マフラーを送ろうとしたとする。Yさんは手編みのマフラーを作ることにした。作っているうちに速く編めるコツがわかってきた。さらに工夫すると一層速く編める技を作ることができた。しかし、ゴール設定が「マフラーを編む」ではなく「イケメンZ君の気を引く」なら、マフラーが速く編めるかどうかは問題ではない。
 しかし、Yさんに速くマフラーを編めると何故嬉しいの?と訊くと、しまいには「たくさんのマフラーを編めるので、Z君の気を大いに引ける」といったわけの分からないことを言い始めるに違いない。それはただのストーカーだってば。