kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



会話の99%はテンプレート

 会話術の本を読んでいた。会話が苦手な人は、まず一往復の会話を目指そうというもの。例えば、「今日は寒いね」と声を掛けられたら、「マフラーが欲しいですよね」と。内容は無くてもいい。会話が往復することを目指す。
 今朝、ブログ“ガンダム念仏会”(シロクマの屑籠)を読んだ。会話術として見ると、面白い。ガンダムのファンが集まった際の会話の様子を分析している。その集団の中では何度も繰り返されてきた会話がまた繰り返される。これを評して以下のように言っている。

 “ガンダム念仏会”。

 歴代ガンダムを肴にしたテンプレート的会話である。その内容は高度に様式化されていて、あたかもサブカルチャーの化石のようだ*1。

 テンプレート的会話とは、こう声を掛ければ必ずそう返ってくる、こんな決まりきったパターンのある会話のことだ。数の限られたパターンの会話を延々繰り返す様子を”念仏”と表現している。

 テンプレートを共有できている仲間とテンプレート的な会話をするのは楽だし、楽しかったりもする。中高生の女子の会話はテンプレート的だ。ただ同じパターンのやりとりが繰り返される。

ここには独創性も新しい知見も無い。マンネリズムがあるだけである。

 一方、会話の苦手な人は、このテンプレート的会話ができないあるいは避けているのではないだろうか?そこにはマンネリしかないから。しかし、独創性のある新しい知見のある会話なんてそうそうできるものではない。特に盛り上がる会話の99%はテンプレート的会話だろう。会話上手とは流行のテンプレートを常に収集し、話し相手によってテンプレートを使い分ける人のことではないか。そんなことを思ふ。