お盆の大文字焼きと言えば、京都の五山の送り火が有名です。しかし、関東でも箱根市の強羅で大文字焼きが行われています。強羅の大文字焼きは古くから行われており、大正10年から行われています。
強羅が別荘地として分譲が始まり、箱根登山鉄道が開通後の大正10年から大文字焼が始まりました。小田原電気鉄道(株)が中心となり、別荘所有の財界人、地元宮城野の有志らによって考えられ、強羅で夏を過ごす避暑客を慰め、同時に地元の旧盆の送り火を兼ねて今もなお盛大に行われています。またに強羅は『大』の字と共に歩んできました。
(箱根強羅観光協会公式サイトより)
この強羅大文字焼きに加え、花火大会、中村あゆみライブも加えて、箱根強羅夏祭り大文字焼きというイベントが、8月16日に行われました。この夏祭りを見に強羅に行きました。
箱根登山鉄道
交通手段は、電車を使いました。箱根湯本駅から箱根登山鉄道に乗って強羅駅まで移動しました。
箱根登山鉄道は、日本の鉄道としては日本で第1位の急勾配を走っています(wikipedia:箱根登山鉄道線より)。この急勾配のため、箱根登山鉄道はスイッチバックをしながら登っていきます。スイッチバックのたびに、駅で車掌さんと運転手さんが場所を入れ替わります。この入れ替わりの様子を眺めるのも風情がありました。
気候
今年の夏は連日気温35度超えの暑い夏でした。しかし、箱根登山鉄道で強羅に到着すると涼しい。山の上というのはこれほど涼しいのかと、驚きました。
鑑賞スポット
強羅公園の入り口近くの道路で、山に描かれた大の字に火が入る時間を待ちました。
宿泊した宿がキャンプ用の椅子を貸してくれました。涼しい夕暮れの中、椅子に座って大文字焼きを待っていると周りから虫の声が聞こえ、すっかり秋の風情が感じられます。
大文字焼きと花火大会
大の字に火がつくと、その文字の左側に花火が上がります。
大の字に火がつくのは一瞬でした。火がついたと思ったら、大の字全体に火が広がり文字が広がりました。以後、火が弱まると、火の勢いが再度強まります。山にいる青年団が火の管理をしていたのだと思います。
火が付く前の山、大の字がくっきり見える
火のついた大の字
大の字に火がつくと同時に花火が上がります。
強羅の花火は、とても形が良いものでした。ハート型、ニコちゃんマーク型、ドラえもん、シイタケ、など難しい形もしっかり整った形でした。どこの花火師さんが作っているのでしょうね。
形の整った花火
シイタケ形の花火、初めて見ました
中村あゆみライブ
花火が終わると、中村あゆみのライブが行われます。
中村あゆみは、ライブ慣れしていました。ライブに来ている人が皆、中村あゆみに詳しいわけでもないでしょう。それなのに、うまく観客を乗せて、歌わせて、ライブの雰囲気を作っていきます。観客がノリノリになって、拳を突き上げ大声で歌い出していきます。楽しかった。
ライブの途中から地元のヨサコイダンサーズ(小田原 さがみ信用金庫のみなさんだったかな?)とコラボでした。
ヨサコイダンサーズの踊りが終わると、大文字焼きの裏方として働いていた青年団のみんながステージ前に戻ってきて、中村あゆみが労をねぎらいます。あ、こういう雰囲気いいですね。地元のコミュニティに属するというのは、地元のために働くことなんだと思いました。
ヨサコイダンサーズ