kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



プロカメラマン井川拓也氏にRX100を教わる

 SonyデジタルカメラRX100 IVは使いやすいカメラですね。
 ソニーストアのイベントに参加しました。講師は、プロカメラマンの井川拓也さん(ブログ:てのひらワークスのブログ)。内容は、自動露出と手動露出について。イベントの間、RX100 IVをお借りして、話の内容に合わせてRX100 IVの設定を変えていました。

(講師の井川拓也氏は、説明がとても上手、分かり易い。人柄も親しみやすい。)
 
 RX100 IVの主な撮影モードは、Auto, P,S,A,Mの5種類あります。Autoは別にして、残りのP,S,A,Mの4つのモードでは撮影パラメータを撮り手が選びます。これらの中で、P,S,Aは「最適」露出をカメラが選んでくれます。Mは露出すらも撮り手が選びます。
 もともと撮影パラメータは、シャッター速度、絞り、ISO感度の三つです。Aモードは、絞りを撮り手が決めて、「最適」露出に合ったシャッター速度をカメラが決めます。もし、「最適」露出を気に入らない時は、撮り手が明るさをプラス補正(あるいはマイナス補正)します。Sモードは、シャッター速度を撮り手が決めて、「最適」露出に合った絞り値をカメラが決めます。もし、「最適」露出を気に入らない時は、撮り手が明るさをプラス補正(あるいはマイナス補正)します。AモードとSモードでは、設定パラメータを極端に大きく(あるいは小さく)設定すると、「最適」露出を外した値になることがあります。一方、Pモードでは、「最適」露出を外した値になることはありません。
 残りのMモードは、シャッター速度、絞り値ともに撮り手が選びます。そのため、「最適」露出をカメラが決めず、露出すらも撮り手が決めます。
 井川拓也氏は、通常Mモードで撮影するそうです。Aモード(やSモード)で絞り値(シャッター速度)を決めても、露出補正するとまたパラメータが変わってしまうため、Mモードでパラメータを選んだ方が、結果的にパラメータ決めが速いと言います。プロと言うのは、撮影パラメータにそこまで気を使うものなのだと、感心します。
 RX100 IVの操作メニューは、直感的で分かり易い。井川氏の話を聞きながら、手元でRX100 IVのパラメータを色々変えてみました。RX100 IVの操作メニューはとても分かり易いですね。P,S,A,Mのどのモードでも、コントロールホイールを回せばパラメータが変わります(Mモードは操作するパラメータが二つあるので、コントロールホイールを下クリックして操作パラメータを切り替える)。ISO感度の設定は、fnボタンで設定できます。初めてRX100シリーズのパラメータを触ったにも関わらず、30秒で理解できます。
 RX100 IVの動作はキビキビしていて気持ちがいい。カメラのパラメータを変える操作に、RX100 IVは機敏に反応します。その反応速度が気持ちよい。また、カメラを被写体に向けて、フォーカスが合う時間も短い。シャッターを切る、その後のレスポンスもストレスなく気持ちが良い。

(タッチアンドトライで撮影(機種はRX100 III、ファインダはIVより見えやすい。)
 

(上のような澄ました表情もいいけれど、このようなくだけたけた表情は一層良い)
 
 
 良い所だけでなくRX100 IVの悪い所も書いておきます。まず、ファインダーが見えずらい。RX100 IIIから変更されたファインダーは見えずらくなっています。まったく見えず、使い物にはならないと思います。二つ目は、撮影画像の端がゆがみます。焦点距離24mmの広角時に、写真の端がゆがむのは仕方ないと思います(歪まないカメラは、シグマのdp0 Quattro位でしょう)。焦点距離55mmでも、写真の端に人の顔が写ると、気になるほど歪みます。RX100 IVはポートレートを撮るときは、真ん中に人を配置するといった構図を問われると思います。

まとめ

 ソニーのイベントで、プロカメラマン井川拓也氏のお話を聞きました。P,S,A,Mモードでカメラのパラメータの考え方・決め方が良くわかりました。イベント中はお借りしたRX100 IVを使って、操作パラメータ設定を繰り返し行いました。RX100 IVの操作メニューは分かり易く、反応もキビキビして気持ちが良い。
 講師の井川拓也氏は、説明がとても上手です。話が分かり易い。その上、親しみやすい人柄で、とてもリラックスして話を聞くことができました。井川氏のセミナーであれば、有料であっても参加したいと思う。