kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



グローバルな世界のインターナショナルな意見と、シャープの再建

 『<シャープ>鴻海が買収へ…6000億円超拠出 最終調整』(毎日新聞@Yahooニュース)

シャープが電子機器受託製造大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資を受け入れ、同社傘下で再建を図る方向で最終調整していることが4日分かった。実現すればシャープは鴻海に事実上買収されることになる。

シャープ 鴻海支援額7000億円規模 機構側の形勢逆転』(毎日新聞

経営不振に陥っているシャープは4日、電子機器受託製造大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による出資を受け入れる方向で最終調整に入った。鴻海は支援額を7000億円規模に上積みしたとみられる。

 シャープの再建を巡って、日本政府(産業革新機構)と台湾企業(鴻海(ホンハイ))が取り合いをして、台湾企業がシャープを買う。簡単に言えば、こういうことです。
 
 企業活動はグローバル化しています。例えば、Googleは世界中にオフィスや研究所があり、様々な人種の従業員が働いています。スターバックスも、世界中に店舗を展開しています。日本の製造業も製造拠点を海外に持っており、従業員数は日本より海外の方が多い企業もあります。
 こうして、企業にとって”国”という単位が意味を持たなくなってきています。ですから、”日本の”会社という考え方も意味がありません。
 オープンイノベーションという流れで言えば、技術は金で買う、世の中になっているということです。世界中の研究者や企業から、技術は金で買える、ということです。
 
 シャープに関して、今後「外国に日本の技術が流出する」とか、「日本の製造業の弱体化」といった、”日本”を中心とした発想の意見が噴出すると思っています。こういう”国”を意識した発想では、インターナショナルな枠組みから思考から抜けれないのではないかと思います。
 
 ”国”という分類が意味のないグローバルな企業活動の時代において、シャープの技術を金で買った企業がいる、ということなのだと思います。7000億円で売れる技術を育てたシャープの従業員はすごいと思います。その技術を、鴻海(ホンハイ)の経営力で価値に変換できるとしたら、(グローバルな意味で)世界は豊かになるのでしょう。