kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



写真の練習 バラを逆光で撮る

 今はバラの花が咲く季節。バラ園に行って写真を撮ってきました。
 バラの写真を撮るのは意外に難しい。原因は二つだと思います。

  • バラの花自身が綺麗。そのため、誰が撮っても同じような写真になりがち。写真表現として工夫する余地が少ない。
  • バラ園は日差しが強いことが多い。そのため、陰影の強い写真ばかりが撮れる。

 
 いつもの撮り方をしていると、単調な写真ばかりとなります。そこで、今回は撮り方を工夫しました。

逆光で撮る

 晴れた日に逆光で撮ることは普通しません。空が白飛びしてしまうためです。それでも、逆光で無理やり撮ってみました。
 花びらを透ける光を撮るつもりで撮ったものです。右の花の花びらに影が落ちるところが面白く、撮りました。バラは、イングリッシュローズのコンテ・ドゥ・シャンパーニュシャンパン色の花びらの色が白っぽくなってしましました。明るいところで淡い色の花を撮るのは厳しいです。

(D90, f2.5)
 
 明るさに負けない色の花を探して撮影しました。逆光では白飛びするため空が入らない角度で構図を作っています。花の色がピンク、これとのコントラストを意識して背景は緑色を探しました。絞りをf 2.0まで開けて、背景を思いっきりボカすことで、背景を整理しています。バラは、ピエールドゥロンサール。

(Nikon D90, f2.0, 1/1600秒)
 
 次も、色の濃いバラを探して撮影しました。これも空が入らない角度で構図を作っています。花が3輪あり、これら全てにフォーカスを合わせるため、絞りはf 2.5と少し絞っています。バラはイングリッシュローズのグラハムトーマス。

(D90, f2.5, 1/1250秒)
 
 同じ考え方で、紫色のバラを撮影しました。写真の左側の背景が直射日光を受けて明るい。このように画面内の明るさの差が大きいと、露出補正が難しい。これを撮るために、露出を+2.0〜-1.0の範囲で変えていくつか撮影しました。

(D90, f2.2)
 

花だけに光の当たった構図で撮る

 晴天の空の下で撮影すると、画面全体が明るくなることが多い。そうなると、写真のポイントが表現しづらくなります。そこで、花だけに光が当たって、背景部分には直射日光のあたらない影になっている場所を選んで撮ってみました。
 下は、花枝が長く、花だけに強い光が当たり、背景となるバラの株は影になっているところを撮っています。この構図も画面内の明るさの差が大きく、露出補正が難しい。露出補正を変えて何度も撮影しました。

(D90, f2.0)

日陰の花を撮る

 直射日光が当たると、花の微妙な陰影がでません。そこで、日陰の場所を選んで撮影しました。
 下は、バラに影が落ちていた時を狙って撮影しました。さらに、周囲からの反射光で光がよく回っている花を狙っています。シャープに写すために絞りをf7.1まで絞っています。

(D90, f7.1)
 
 次に、日陰でしかも周囲からの反射光の少ない場所に咲いていたバラを撮りました。光の少ないだけに、細かい陰影のある写真が撮れました。

花以外を撮る

 バラの花は綺麗なだけに、皆似た絵になりがちです。そこで、変わったものを探して撮りました。
 下は、花びらが散った後に雄しべが残ったものです。かろうじて一枚だけ花びらが残っています。

まとめ

 バラの写真を撮るのは難しい。皆似た写真になってしまう。そこで、今回はいつもと違う撮り方をしました。逆光で撮ったり、花だけに日が当たった花を撮ったり、日陰の花を撮ったり、花以外を撮ったりしました。
 順光で撮るのと違い逆光で撮る場合は、白飛びしないよう空を入れない構図を探すのに時間をかけました。また、画面内の明暗差が大きくなることが多く、露出補正を変えて数枚撮ることが必要でした。
 撮影に使ったカメラはニコンD90、レンズは単焦点のAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G。このレンズは、2万円台で買える低価格でありながら、とてもよく写ります。また、開放f1.8と明るいためよくボケて、背景を整理するときに便利です。

Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用

Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用