安倍首相は案外いい仕事をしているんじゃないかな。
内閣改造後の看板政策として「人づくり革命」を掲げました。このネーミングに非難の声もあるようですが、「一億総活躍社会」をぶち上げたときも同じようにネーミング批判がありましたよね。
名前のことは置いとくと、これまでの看板政策だった「働き方改革」と対になった構造をしています。つまり、「働き方改革」と「人づくり革命」で「一億総活躍社会」を実現する構造になってます。
そもそも、少子高齢化の進んでいる日本では働く人がどんどん減っています。そこで、今まで働いていなかった女性や老人もみんな働こうというのが「一億総活躍社会」ですよね。そうは言っても、働かないのには理由がありますから、短時間勤務や再就職などの働きやすい環境を企業に作らせることを狙ったのが「働き方改革」です。
一方、「人づくり革命」といのは、働く人のスキルアップを狙ったものです。
実感が無いかもしれませんが、いま日本は人手不足です。すべての業種で人手不足かというと、そうではなく飲食業のような体を使う仕事で人が不足しています。
そういった仕事は、IT化・自動化で長期的にはなくなっていきます。一億総活躍社会で企業が欲しいのは、知能労働や高度技能労働のできる人です。そういった人材はすぐには育ちませんから、今から手を打っておこうっていう政策です。
良く出来てますね。
まとめ
少子高齢化の進む日本では、働き手が少なくなっている。働く人の量を増やす政策が「働き方改革」であり、働く人の質を増す政策が「人づくり革命」。
「一億総活躍社会」の実現に向けて正しい手順を踏んでいますね。