コミュニケーションのお話し。
色々な人と話をしていて、話のネタを探すのに苦労するときがあります。プライベートな話をするほど親しい訳でもなく、芸能人のゴシップをネタにするほどくだけた関係でもなく、相手に何か特徴がある訳でも無い。そんな相手と話す時は、何をネタに話をしようかなぁって困りますよね。
相手と自分の共通の話題が無いとき、相手の興味・趣味・特技を探して話のネタにするのが定番のテクニックです。ハーバード大学を卒業したお笑い芸人のパックンも「ツカむ!話術」の中でそう書いています。
一方逆の立場、つまり話のネタを探される立場からすると、毎回同じ質問をされることになります。下の記事は、映画好きと分かるとみんなから同じ質問をされ続けるという記事です。同じ構造の話として、TOEICで900点取ると知られると「英語喋ってよ」と言われるとか「どうやって勉強したの?」と聞かれるとかいう話もあります。
コミュニケーション力という立場に立てば、3つの能力が不足しているように感じます。
- 自分のことを話す能力の不足
- 自分の興味・趣味・特技のバリエーションの不足
- 相手の興味・趣味・特技を見抜いて話のネタにする能力の不足
自分のことを話す能力、とりわけ自分の良く知っている分野の話は上手に話せると良いでしょう。
例えば、自分が映画好きであれば(別に漫画好きとか、仮想通貨への投資好きとか、なんでもいいのですが)、映画についてスケーラブルに話せるようになりたいものです。スケーラブルというのは、
- 映画を仕事にするプロ相手に対等に深い話ができる
- また普通の映画好き相手と映画の話を微に入り細に入り語ることができる
- そして映画に興味のない人に対して映画の話を面白おかしくできる
コミュニケーションにおいて、相手の興味・趣味・特技を話のネタにするのは定番ですが、いつも映画の話というのも寂しいものです。相手が話のネタにできる範囲の広い厚みのある人であると良いでしょう。
要するに興味範囲が広いということです。やったことのないことを初めてだからやってみるという好奇心があり、色々深めていく容量の良さを持ちたいものです。
またコミュニケーションにおいて相手から質問されているとき、それは負けです。話し上手は聞き上手といいますが、相手から質問されているとき会話の主導権は相手が握っています。(そして、もし相手の質問に面白おかしく答えることができていないとしたら、大敗北です。)相手が楽しく話せるネタを振ってあげられると、話し上手と呼ばれることになるでしょう。