kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



テレワークで困ったこと

 流行りの在宅勤務を始めました。やってみて分かるのは、KPIの不明な業務は在宅では進まないということ。

 

 「指示待ち人間ではダメだ、課題発見型の従業員しか生き残れない」的な、何か良いことやってくれ的なお言葉を上司から頂くことがあります。ポジティブな言い方をすれば、「フラット型組織」ってやつです。

 

 私は割とネットに慣れている方で、人と直接会わなくても仕事ができる方だと思っています。ただ、COVID-19で完全在宅、出社するのはまかりならんと、F2Fのコミュニケーションを断たれると、想像以上に厳しいです。文字だけのコミュニケーションは、前提として相手との信頼関係が不可欠です。あるあるの「買い物に行こう」「なんで来るの?」に類する落とし穴がいっぱいです。

 

 アメリカの会社は、Job descriptionがしっかりしていて、素晴らしい的な話がありますが、これはKPIがハッキリしているのと同義です。一方で、何か組織の課題を発見してそれを解決する、って仕事はとってもハイコンテキストで、それをネットでやるというのは無理っぽい気がします。誰かの仕事の様子が肌感覚で分かるとか、自分に仕事を要求する人のぎこちなさを察してプロセスをそれとなく修正するとか、自分がお願いした仕事が無理っぽいことを相手からやんわり断られるとか、そういう文字だけではできないコミュニケーションが必要に思います。

 

 例えるなら、テレワークしている状態って、社員一人一人が独立して動いている、独立分散システムなんだと思うんですよね。独立分散システムがうまく動くかどうかは、システム設計次第ですよね。決して、独立コンポーネントスループットではないのは、システム屋さんなら分かるでしょう。

 

 各自がうぉーっと頑張っても、システム全体のパフォーマンスが上がったりしないのが独立分散システムの面白い所です。じゃぁ、slackでもzoomでも流行りのコミュニケーションツールを使ってコミュニケーション頻度を上げればいいじゃんって言う人が出そうだけど、現実はそうじゃないんだよなぁっていうのが、テレワークをした感想。もちろん、上手にできる組織はある。チャンピオンデータはどんな分野にも存在する。それが一般化して他の組織に展開できる汎用性を持っているかは別でしょう?

 

 何が言いたいかって、自分の仕事のKPIを明確化・再定義しないと、テレワークはやってられないってこと、こういうのが曖昧だと仕事をしている手応えがなくて。KPIじゃなくてOKRでも別にいいんだけどね。