COVID-19感染対策のため外出自粛が要請されています。外出しないからこそできることと思い、良い本を読み返しています。繰り返し読むために厳選した本を紹介しておきます。
第一位 7つの法則
短期的な成功(成績を上げるとか、大学に合格するとか、就職するとか、鐘を儲けるとか)を越えた、満足する人生の成功を得るにはどうするかを示した本。私は、自己啓発本を割とよく読みますが、これを超える本を見たことが無い。
特に、自分が死ぬときを想像し、そのとき友人からあなたがどんな人物だったと弔辞を読まれたいかを想像せよという、部分は珠玉。人は、人生のゴールを、モテたいとか、金銭的に成功したいとか、他人から羨ましがられたいとか考えがちだが、 そのゴールが短期的だと思い知らされる。人生を終える時、人は、家族・友人のことを思い浮かべる。そのとき、自分はどんな人だと、大切な人から思われたいかを一度じっくり考えなさいという問いかけは、人生を有意義に過ごすうえでとても貴重である。
また、他人の話をよく聞くことの重要性を示し、そのためにやってはいけないこと
- 評価する:賛成もしくは反対する
- 探る:自分の視点から質問をする
- 助言する:自分の経験に基づき、助言やアドバイスをする
- 解釈する:自分の動機や行動をもとに相手の動機や行動を捉え、解釈し、説m氏しようとする。
は珠玉。分かっていてもやってもしまうコミュニケーションの失敗の原因を、シンプルな4つにまとめている。やるべきは、相手の言葉の奥にある感情を推測し、それに寄り添うことである、というアドバイスは常に憶えておきたい。
第二位 四つの約束
人生を幸せに過ごすための 四つの心がけを記した本。須藤元気が紹介したことで有名になった本である。四つの約束とは
- 正しい言葉を使う
- 個人的なこととして捉えない
- 思い込みをしない
- ベストを尽くす
大切なのは、最初の正しい言葉を使うであるが、「正しい言葉」とは何か?をよく考える必要がある。ネットを探すとポジティブな言葉などと短絡的な情報があるが、それは違う。正しい言葉が何かは「反応しない練習」を読むと分かり易い。
第3位 世界史
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
(オットー・フォンマン・ビスマルク)
自分の経験なんて狭い。もっと広く他人の経験から学べることは多い。何度も繰り返し読んだ本だが、また読みたい。人類が家畜を飼うことを憶えたため、人類は感染症のリスクと向き合わざるを得ないことが、この本に書かれている。
第四位 サピエンス全史
これも繰り返し読んだ本。
資本主義とは、「今日よりも明日には経済が成長している」ことを信じるイデオロギーである、と簡潔に述べていることには驚嘆する。
最近、COVID-19で経済が不調で社会が困っている。飲食店を始め様々な業種が廃業の危機に陥っている。それって何故なのか?を根本から理解できる。それは、借金(つまり、未来は経済がよくなって借金が返せると信じているというイデオロギー)のせいであることが、根っこから理解できる。
第五位 伝え方が9割
人間は社会性の動物なので、他者なしには営みを続けられない。 自分の伝えたいことが伝わらないときほど寂しいことはない。伝えるためのスキルが端的にまとめられている本。ここに書いてあることを本当に実践するにはトレーニングが必要だ。トレーニングの方法は「言葉にできるは武器になる」に詳しい。
まとめ
せっかくの外出できない時期なので、選りすぐりの本を読み返している。
どの本も、かなりハードな本で、繰り返し読むに耐える良書だ。