新型コロナウィルスについて多くの憶測が流れていて、どれが本当か分からない状況が続いている。こういう時は、出所の明確なデータを追うことが大切。私は、厚生労働省の発表するデータを注視しています。
この中で興味深いのが年代別の感染者数。グラフにすると以下の通り(令和2年4月19日18時時点のデータを使用)。20代の感染者数が意外に多い。
少子高齢化の進んでいる日本では、若い世代の人口は少ない筈です。そこで、同じく厚生労働省の発表した人口推計(令和2年4月20日)を使って感染割合をグラフにしたのが以下。20代の一番多いことが分かります。
20代と40代を比べると、1.4倍ほど20代の方が感染していることになります。
以下の点で20代の方が40代よりも感染しづらいと思っていたので、面白い結果です。
- 体力のある20代の方が40代よりも感染しづらいと思っていた
- 職場での感染という点でも、20代の方が感染しづらい(40代は働き盛りであるので感染リスクにさらされやすい)と思っていた
まとめ
厚生労働省のデータを使って、年代別の新型コロナウィルスの感染状況を調べた。感染割合は20代が一番多いことが分かった*1。
付録
グラフを書くために使ったデータを記しておきます。
年代 | 新型コロナ感染者数(人) | 人口(百万人) | 割合 |
---|---|---|---|
10代未満 | 158 | 878 | 1.80E-07 |
10代 | 224 | 1101 | 2.03E-07 |
20代 | 1724 | 1266 | 1.36E-06 |
30代 | 1614 | 1414 | 1.14E-06 |
40代 | 1776 | 1837 | 9.67E-07 |
50代 | 1827 | 1639 | 1.11E-06 |
60代 | 1224 | 1588 | 7.71E-07 |
70代 | 957 | 1615 | 5.93E-07 |
80代以上 | 782/td> | 1117 |
6.94E-07 |
追記 2020年4月25日
NHKが同種の分析をしていました(データを男女で分割しているためサンプル数が少なく、統計的に意味があるのかは不明なことに注意)。
(NHK NEW WEB「日本国内の感染者9800人 NHKデータ分析」)
*1:統計的に有意差があるかどうかの検定はしていないことに注意。