抗体検査が始まりました。抗体検査によって、新型コロナウィルスに感染した経験の有無が分かる(PCR検査では、現在 新型コロナウィルスに感染しているかどうかが分かる、違いに注意)。この数を使えば色んなことが分かるかもしれない。
- 病院などに隔離した人数と比べれば、 いまのCOVID-19封じ込め施策の網羅度が分かる(抗体検査が十分正確だと仮定すれば)
- 既に免疫を獲得して、COVID-19に感染しない人の人数が分かる(抗体反応があれば、COVID-19を防ぐ免疫を持っていると仮定できれば。現在のところこの仮定は検証できていないことに注意*1)
このエントリでは、報道等で色々な数字がバラバラと出てくると分かりづらいので、これらの数字をまとめます。
アメリカのニューヨーク州で、新型コロナウィルスに対する抗体を検査し、コロナウィルス感染歴のある人が非常に多いことが分かった。
日本でも慶応大学病院が同種の検査を行って、同様の結果が出ている。
ニューヨーク市について
基本的な数値をまとめよう。
ニューヨーク市の人口 | 8,175,133人 |
ニューヨークの新型コロナウィルス感染者数 | 145,855人 |
抗体検査を実施した人数 | 3000人 |
抗体検査で感染歴有と判定した人数*2 | 417人 |
東京都について
慶応大学病院が東京都にあることから、東京都について数値をまとめます。
東京都の人口 | 13,951,791人 |
東京都の新型コロナウィルス感染者数 | 3,452人 |
抗体検査を実施した人数 | 67人 |
抗体検査で感染歴有と判定した人数 | 4人 |
感想
抗体検査について、正確性や、抗体反応と免疫獲得との関係が不明なため、考察(何かを導くこと)はできないと思う。
一方で、ニューヨーク市の感染者数が東京都と比べてケタ違いに多いことに驚きました。
*1:「新型コロナ、回復後の免疫獲得はあるのか 専門家の意見」
*2:判定率13.9%から導出(417=3000*13.9%)