kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



映画「シドニアの騎士 あいつむぐほし」を見た感想

 映画「シドニアの騎士 あいつむぐほし」を観ました。キャッチフレーズは「身長差15メートルの恋」。

sidonia-anime.jp

 

 シン・エヴァンゲリオン劇場版も鬼滅の刃も映画を見ていない私ですが、シドニアの騎士だけは、過去のけじめとして映画館に行って観てきました。

 面白かった。観て良かった。

 

 シドニアの騎士は、弐瓶勉によるマンガが原作で、私はこれを全部読んでいるので、結末までバッチリ知っています。それでも、TVアニメ 第1期および第2期(第九惑星戦役)を繰り返し見た自分としては、そのシリーズ完結話となるこの映画を見ておくのは、けじめとして大切です。

 

 シドニアの騎士を、一言で言えばラブコメです。優秀なパイロットなのにお人よしで不器用な谷風長道、彼に好意を寄せる科戸瀬イザナと緑川ゆはた、身長15メートルの巨大兵器でありながら乙女の人格をもつ つむぎ、等々が繰り広げるラブコメと、人類の存亡をかけて未知の生物・奇居子(ガウナ)と戦う宇宙ロボットものが融合しています。

 

 この映画の見どころは、キャッチフレーズ「身長差15メートルの恋」にあるように、つむぎの乙女な性格によるいじらしさで、ここを楽しめるかどうかでこの映画の評価は分かれるでしょう。劇中で、シドニアの操縦士たちが、「つむぎちゃん」とちゃん付けで呼ぶ様子はとても微笑ましく、その人々に受け入れられている様子が幸福感を演出する、これがラストに向かって悲しみへと落ちていく。

 一方、未知の生物と戦う宇宙ロボットものらしく、爆発音やロケットの推進音などは派手で、これは映画館の高品質な音響設備による大音量でないと楽しめない。特に、最終決戦で、谷風が融合個体"かなた"と戦うシーンは、音の面でも映画館で楽しむのが良い。

 

 ところで、映画では、谷風長道がやけに男前な顔になっている。コミックやTVアニメでは、ぼうっとした表情で描かれているのに、本映画ではキリとした顔立ちに描かれていて、私は少し違和感がありました。この辺は好みだと思います。

 もともと谷風長道はラブコメのドジ役でもあったので、カッコ良すぎない顔立ちだったのだと思いますが、本映画ではドジ役のシーンが無いので、カッコ良い顔立ちにしたのも分かります。

 また、小林艦長の優しい人柄を感じさせるシーンもありましたが、私は小林艦長には常に張り詰めていて他者を緊張させる人柄でいて欲しかった気もします。

 

 さて、本映画「シドニアの騎士 あいつむぐほし」は、広告があまり打たれておらず(経費の都合?)、世間的には大ヒットにはならないと思います。しかし、内容はしっかりしていて、敵である奇居子(ガウナ)に意図が感じられないまま攻撃される不気味さと、戦うための知恵を裏切者の科学者落合に頼らなければいけない葛藤、身長差15メートルの恋のせつなさなどが多重的に織り込まれて、見応えがあります。

 

 最後に、映画館でお土産をもらったので、その写真を貼っておきます。二零式 劫衛(ゆきもり)だと思います。右の写真で、左かかとが浮いているところがカッコいい。

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二零式 劫衛