kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



やってみたら分かった、冬剪定を浅くするとどうなるか?

 今年は、セオリーを破ってバラを育てています。そうすることで、分かってきたことがあります。今日はその中の一つ、冬選定を浅くするとバラはどう育つかについて記します。

  【ルールを破ってバラを育てる - kotaの雑記帳 (hatenablog.com)

 

冬剪定のセオリー(基本ルール)の確認

 例えば京成バラ園の育て方によると株の高さを半分とか1/3に縮めるように切り詰めるとあります。他の書籍などを見ても程度の差はあれども、かなり深く切るよう書かれています。

全体が半分~1/3位の高さになる様に切りますが、 花をたくさん咲かせる為に枝を多く残してください。

 

冬剪定で浅く切ったらどうなったか?

 今シーズンの冬選定は全てのバラを浅く切りました(枝先をつまむ程度)。すると、こうなりました。

  • 大抵の株は、良く育ち(シュートや力強い枝が良く出た)例年よりも一回り大きな株になった、花もたくさん咲いた。
  • 非常に良く育っていた株は、細い枝がたくさん出たが、太い枝は出なかった。

 

なぜこうなったのか?

 バラは、新しい枝が出ないと葉が付きません。また、枝の先端ほど新しい枝が出やすい(頂芽優勢)。

 冬剪定が浅いと、長い旧枝が残り、その先に新しい枝が出て葉が茂ります。ここで、未熟な株は枝に蓄えた養分を冬剪定で捨てないためシュートを出すので株全体に葉が茂り、良く育ちます。一方で、充実した株を浅く冬剪定すると、旧枝の先端位置が、その株の成長限界に近い高さにあるため新枝が細くなります。また旧枝が充実しているためシュートを出すこともしません。

 

結局どうすればよいのか?

 仮説として、その品種の樹高をカタログで調べて、その半分の高さで切れば良いのではないかと思います。例えば、シェエラザードは樹高120cm~150cmに育つようなので、冬剪定で60cmの高さに切れば良い。

 こうすると、弱った株は浅い剪定となり枝にためた養分を失わず、充実した株は来春に枝が伸びる余地を残すことができそうです。