kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



バラの秋剪定を終えました

 バラの秋剪定を行いました。みなさんはもうお済みでしょうか?

秋剪定の基本

 私が10年以上前にバラを育て始めた時に、秋剪定の方法を調べても全く分かりませんでした。理解不能でした。みんな言うことがバラバラですから。

 今にして思えば、分からなかった理由は、秋剪定の目的が複数あることでした。改めて、秋剪定の目的を以下に挙げます。

  1. 太い枝を出させて、花を大きくする
  2. 枝数を残して、花を増やす
  3. 開花タイミングを揃える
  4. 樹形を整える
  5. 株の大きさを調整する(大きくする or 小さくする)

 ただし、秋剪定はノーリスクではありません。剪定すれば、多かれ少なかれ樹勢は弱ります(私は深く剪定して株を枯らしたことがあります)。葉の枚数が減り、枝に蓄えた養分を失ない、枝を減らした分だけ根も減りますため。

 

 秋剪定は、樹勢が弱るリスクの許容範囲内で、複数ある目的を満たすように行うため、いくぶんの妥協が必要です。例えば、弱っている株は、樹勢が弱るリスクの許容度が小さいので、浅目にしか剪定できません。そのため、上記の秋剪定の目的の1つか2つしか満たせないかもしれません。

 例えば、強い枝が右側に飛び出している場合、この枝を切れば樹形は整いますが、花の咲きは良くないかもしれません。あるいは、樹高が高くなりすぎている場合、低い位置で切れば樹形は整いますが、樹勢は弱り、花は減るかもしれません。

 

秋剪定の私の例

 記録のため、3株ほどの秋剪定の様子を記しておきます。品種は、プリュネル、レディエマハミルトン、みさきです。

 

プリュネル

 プリュネルは、河本麻記子さんが作出した品種で、小輪の黄色い花が咲くバラです。私は、去年の春に新苗を購入し育てています。プリュネルの剪定の狙いは以下です。

  • まだ若い苗なので浅目に剪定したい(樹勢を落としたくない)
  • 小輪の花を咲かせる品種のため、細い枝でも咲きます、そのため、花数を増やすため枝数をなるべく残す

そのため、剪定方法としては、枝先だけ(二節ほど)切ることにし、飛び出して樹形を乱す枝を切るのはなるべく控えめにしました。

剪定前のプリュネルの樹高は94cm
プリュネルの秋剪定前(左)と後(右)

 枝先だけ軽く切っただけなので、上の写真のように秋剪定前後で殆ど違いが分かりません。


 

 

レディエマハミルトン

 レディエマハミルトンは、イングリッシュローズの人気品種で、中輪の花を咲かせる品種です。私は、昨年の春に裸苗を購入し育てています。レディエマハミルトンの剪定の狙いは以下です。

  • レディエマハミルトンは樹勢の弱い品種ですから、深い剪定は避ける
  • 今年の夏は良く育ったが、強い日差しで葉焼けもひどいため、葉焼けしていない綺麗な葉のところまで切り戻す。

そのため、枝は細い枝でも葉が綺麗なら残していますが、葉が焼けていれば太い枝でも切り詰めました。

レディエマハミルトンの樹高は60cm

 

レディエマハミルトンの秋剪定前(左)と後(右)

 葉焼けした葉を落としたため、上の写真のように葉数が随分と減っていますが、樹高はそれほど下がっていません。


 

 

みさき

 みさきは、京阪園芸のF&Gローズシリーズの品種で中輪の花を咲かせます。私は、10年以上この花を育てています。みさきの秋剪定の狙いは以下です。

  • 十分育った株ですので、必要であれば深く切る
  • 横張り樹形で広がるため、高さよりも横幅を狭めるように切る
  • 太い枝でも細い枝でもどこで切っても良く咲くので、秋花のことは気にしないできる

そのため、樹形を重視して剪定することにしました。

みさきの樹高は95cm

 

みさきの秋剪定前(左)と後(右)

横に伸びた枝を大胆に切ったため、上の写真のように秋剪定前後で、株の幅が随分小さくなりました。

 

まとめ

 秋剪定の目的は複数あり、それをすべて満足することはできないため、妥協しながらどう切るかを決めます。また、秋剪定をすると樹勢が弱まるため、ノーリスクでないことも秋剪定が難しい原因です。

 3株(プリュネル、レディエマハミルトン、みさき)の秋剪定の記録を記しました。

 これが誰かの参考になれば嬉しいです。