kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



冬花の定番パンジー・ビオラを種から育てる、安く楽しく簡単に

 パンジー・ビオラは、その鮮やかな色合いと冬の寒さにも負けない強さで、冬の花壇の定番として、欠かせない存在です。しかし、最近の苗の価格高騰は、園芸好きにとって頭の痛い問題です。そこで注目されているのが、種からパンジー・ビオラを育てる方法です。私も、今年は種から育てることにしました。



種から育てるメリットと、選んだ品種

 種から育てるメリットは、大きくコストが削減されることです。また、それだけでなく、植物のことをより深く知ることもできます。

 今回私が選んだのは、タキイ種苗の「フリズルシズル イエローブルースワール」です。これは、その名の通り、フリルのような花びらが特徴的で、フリル咲きとしては早咲きで、秋から開花します。また、草姿はコンパクトでよく枝別れし、花色に濃淡がありグラデーションが楽しめます。

 

種まき時期

 しかし、種からビオラを育てる際には、いくつかの課題があります。その一つが、発芽適温です。ビオラやパンジーの種は、一般的に15度から20度の温度が発芽の適温と言われており、9月下旬から10月が種まきに最適な時期とされています。しかし、この時期に種をまくと、花が咲くのが遅れ、春になってしまい、冬の間に花を楽しむことができません。そこで、9月上旬に種をまくことで、冬に花を楽しむことが可能になります。

 

用土と種まき

 種まきには、種まき培土を使うことが勧められています。用土に病原菌がいないため発芽率が上がることと、元肥が入っていないため初期成育が良いためです。

 しかし、種まき培土は高いので、今回は自分で以下のようにブレンドして作った培土を使いました。

  • バークたい肥:3
  • バーミキュライト:2
  • パーライト:1

自分で配合した種まき培土

 

 この土を3号ポットに入れて、9粒の種を撒きました。湿らせた土の上に種を等間隔に置いて、2~3ミリの厚さで覆土しました。パンジー・ビオラは好光性種子のため、覆土は薄くするのがコツです。覆土するのは、種が乾かないようにするためです。

種は3号ポットに9粒植え、薄く覆土した

 また、気温のせいで発芽しなかった場合を考えて、再び撒けるよう種は残しておきます。

 

発芽までの管理

 パンジー・ビオラの種は、地温が25度を超えると発芽率が下がるという問題があります。これを解決するために、保冷剤入りのクーラーボックスを使って種の温度管理を行っていきます。クーラーボックスはどんなものでもよいのですが、私は最近購入したものを使っています。

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発芽後の管理

 種を撒いてから9日後に、種が発芽しました。発芽した苗を光に当てないとすぐに徒長したもやし苗になりますので、発芽途中の種が残っていてもすぐに屋外へ苗を移動させました。最初は早朝だけ直射日光のあたる場所において、徐々に日を浴びる時間を伸ばしていくつもりです。

種まきから9日後にパンジーが発芽

今後の管理

 発芽した後は、本葉が出たら薄い液肥を与えはじめます。そして、本葉が5,6枚になったら通常の培養土を使ってポット上げして、育てていきます。

 

病害虫管理

 気温の高いうちは、アブラムシやコナジラミを防ぐためオルトランDXを与える予定です。また、黒斑病や灰色カビ病にかかるようなので、風通しの良い場所にポットを置こうと思います。

 

品種選び

 今回私が、「フリズルシズル イエローブルースワール」を選んだ理由は、フリルに惹かれたからです。パンジーは花が大きくて迫力があるのですが、どうしても花の痛みが速くなりがちです。しかし、フリルのある花は一般的に傷みづらいため、大きな花のパンジーでフリル入りという品種が良いのではないかと思いました。また、この品種は、早く花が咲くのも魅力です。

 

まとめ

 コスパよくパンジー・ビオラを手に入れるため、今年は種から育てることにしました。年内に花を咲かせるためには、早く種を撒く必要がありますが、気温が高いと発芽しないため、室内で発芽まで管理するつもりです。

 この記事が誰かの参考になればうれしいです。

 

(冒頭の写真は、ぱくたそ https://www.pakutaso.com より)