kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



読書

本『バカと無知』(橘玲)の感想:不都合な真実を暴く

この本は、社会学と心理学の研究結果を基に、不都合な真実を暴く本です。 「夢は必ず叶う」これは本当でしょうか? 小中学校の先生が好きそうなセリフですが、これが嘘であることは明らかです。このような嘘が存在するのは、真実(どんなに努力しても夢が叶…

本『人間滅亡的人生案内』(深沢七郎)の感想:悩みに押しつぶされそうなときに読む本

死にたいと思った時、あなたは何を読みますか? NHKのTV番組「理想的本棚 君だけのブックガイド」の「もう死にたいと思ったときに読む本」というテーマの回で紹介された、深沢七郎の『人間滅亡的人生案内』を読みました。本書は、雑誌「話の特集」に寄せられ…

AIが読書感想文を書くのに、今更私が感想文を書く意味なんてあるのかな?

AI(人工知能)は日々発展していて、読書感想文くらいなら書けるのではないかと思い調べました。その結果、多少のコツはいるもののAIは読書感想文を書けることが分かりました。さらに言えば、私が読んでいない本でもAIを使えば読書感想文を書けます。このあ…

小説「あのこは貴族」(山内マリコ)の感想:格差でなく、今もある日本の階級社会を描く

大久保利通、麻生太郎、安倍晋三は血のつながった一族なのは有名な話。 現在も存続する貴族(上級国民)を題材にした小説が「あのこは貴族」 かなり面白かった。

『スピリチュアルズ』(橘玲)の感想:最新科学が解き明かす「私の心理」

科学的知見をもとに、人間の心理や性格、行動がどのように形成されるのかを紹介。

『自分の感受性くらい』(茨木のり子)の感想:声に出して読みたい詩集

NHKのTV番組「理想的本棚」の「将来が見えない時に読む本」として紹介された詩集。辛いときすべてを投げ捨てたくなりますが、ほんの少しでも良いから踏みとどまれと言っているようです。 他に「癖」という詩が好きになりました。#読書 #自分の感受性くらい

短編小説「社畜」(山本文緒)の感想:働く意味とは?

「社畜」とは、会社に飼いならされ命じられるままに働く人のこと。では、社畜でない働きかとは何か?スキル向上・効率向上を主体的に目指すのも社畜かもしれない。 #読書 #働き方 #社畜

『イラストで分かる高齢者のからだ図鑑』(kei,長島佳歩):高齢者の介護に初めて関わる人が読んでおきたい本

介護は突然やってくる。親が転んで入院など。高齢者は、怒りっぽかったり頑固であったりして、こちらもストレスが溜まります。それには理由があります。学びましょう。

『ユーチューバーが消滅する未来』(岡田斗司夫)の感想

未来の変化に備えよ!! プロデューサー、評論家、文筆家、実業家として多岐にわたる活動をする岡田斗司夫の未来予測。

『道徳教育はホントに道徳的か?』(松下良平)の感想:学校の授業は洗脳だった

松下良平さんの著作「道徳教育はホントに道徳的か?」は、日本の道徳教育の問題点を鋭く指摘し、現代社会における道徳のあり方を再考する内容です。 内容の要約 この本は、学校で教えられる道徳教育が本当に道徳的であるかを問い直します。松下さんは、道徳…

『しろいろの街の、その骨の体温の』(村田紗耶香)の感想(レビュー):自分の価値をみつけるための苦悩

本書は、NHKのTV番組「理想的本棚」の「もう死にたいと思った時に読む本」のテーマの際に紹介されていた本です。面白い本でした。 しろいろの街の、その骨の体温の 作者:村田沙耶香 朝日新聞出版 Amazon 中学のとき、クラスに存在感の強い人はいましたか?弱…

短編集『物語の種』(有川ひろの)」の感想(レビュー):宝塚ファンは必読の面白さ

川ひろの短編集。ここに書かれているコアな宝塚ファンの行動は、私の知るファンの濃厚さと全く同じで、笑えました。

本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(プレイディみかこ)の感想(レビュー):自分で誰かの靴を履いてみること

移民の多いイングランドでマイノリティとして暮らす母と息子が、人種差別、貧富の差、ジェンダー、アイデンティティなど、現代社会が抱える問題に直面する。

本『「売り言葉」と「買い言葉」』(岡本欣也):言葉の魔法を学ぶ

この本では、SNS・メール・ビジネス文書など、あらゆる文章を魅力的にするヒントが見つかります。 1.伝える目的を知る、2.売り言葉は、自分視点の言葉、3.買い言葉は、相手視点の言葉、4.長文の書き方、5.具体的なテクニック

本『自分史の書き方』(立花隆)の感想(レビュー):文章が続かないなら、段落を変えろ

就職・転職先探しで迷うのは、自分のことが分からないためです。自分の過去を振り返り、現在の価値観や強み・弱みをみつければ、自分に合った将来も見えてきます。自分史が自己理解に役立つこと、具体的な方法論、書き方のヒントについて書きました。 #将来…

本『人新世の「資本論」』(斎藤幸平)の感想(レビュー):環境問題と経済システムの矛盾

今年の夏も暑かった。地球温暖化が進んでいます。SDGsは現実の危機から目をそらす免罪符。地球環境保護と経済発展の両立はあり得るのか?環境破壊が進むと、富裕層は豊かな暮らしを継続できても、庶民の生活は苦しくなる。

『定年顧問』(岩﨑和郎):週1回、2時間で月10万円!『定年顧問』の魅力と実践法

「楽しさと生きがいを手に入れる 定年顧問」は、岩﨑和郎さんによる本で、定年後の新しい働き方として「定年顧問」を提案しています。この本では、週に1回、2~3時間働くだけで月に10万円を稼ぐ方法や、定年後も楽しく生きがいを持って働くためのノウハウが…

本『世界史劇場 オスマン帝国の滅亡と翻弄されるイスラーム世界』(神野正史著)の感想:補足が多くてとても面白い

『世界史劇場 オスマン帝国の滅亡と翻弄されるイスラーム世界』(神野正史著)を読みました。補足が多く、それがとても面白かったので、その感想を記します。 (Microsoft Designer にて生成) 神野正史氏の『世界史劇場』シリーズは、歴史の教科書がしばしば…

本「知の整理術」(Pha)の感想:ニート流、楽しく学ぶための方法

日本一有名なニートのPhaさんの本の感想。知識が多いほど、人生楽しめる。しかし、努力は辛い。だから、楽しくないことはやらない。楽しくやる。

小説「誰もが知ってる小さな国」(有川浩)の感想:コロボックルシリーズの続編

有川浩の書いたコロボックルシリーズの続編。「誰も知らない小さな国」が「誰もが知ってる国」に変わる。

「農家はもっと減っていい」(久松達央)を読んだ感想:チーム作り、ニッチ戦略などビジネス書としても優良

久松達央さんの本「農家はもっと減っていい」を読みました。挑戦的なタイトルですが、中身は読み応えのある本で、農業に関係のないサラリーマンの私にもビジネス書として得られる知見が多い。

「小さくて強い農業を作る」(久松達央)の感想:素人からカリスマ農業経営者へ成長したその秘訣

ぱくたそ 「小さくて強い農業を作る」(久松達央)を読みました。著者は、一流企業勤めを辞め、素人のまま農業の世界に飛び込み、試行錯誤しながら久松農園を立ち上げ、今では農業経営のカリスマと呼ばれている久松達央さん。この本では、21世紀型農家につい…

小説「イマジン?」(有川浩)の感想(レビュー):想像力を働かせながら、常に動き、声も出す

有川浩の「イマジン?」は、夢と現実の狭間で葛藤しながらも成長していく主人公・良井の物語です。 主人公の良井良介は、映像制作に情熱を注ぐ27歳のフリーターです。彼は新宿歌舞伎町でキャバクラのチラシを配っていたところ、先輩の佐々賢治に誘われてドラ…

「うつ病9段」(先崎 学)を読んだ感想:プロ将棋棋士の物語

将棋のプロ棋士がうつ病になった。頭は回らない、将棋はさせない、そんな中で得た教訓がにじみ出る本。

「世界史を大きく動かした植物」(稲垣栄洋):植物が綴る人類の歴史

世界史を大きく動かした植物 作者:稲垣 栄洋 PHP研究所 Amazon 学校では、戦争を切り口に世界史を習います。例えば、十字軍遠征やアメリカの独立戦争がいつ起きたかのように教えられます。しかしその戦争がなぜ起きたか、についてはあまり教えてくれません。…

『面白くて眠れなくなる植物学』(稲垣栄洋):素人向きに分かりやすいのに、好奇心が刺激される本

「面白くて眠れなくなる植物学」を読みました。”眠れなくなる”は大げさにしても本当に面白い本でした。 答えの知らないことはネットで調べれば答えがみつかりますが、この本には、答えを調べようと考えたこともないような雑学が書かれています。 例えば、ス…

小説「SOSの猿」(伊坂幸太郎)の感想:非現実なキャラクター孫悟空が現実世界に現る

SOSの猿 (中公文庫) 作者:伊坂幸太郎 中央公論新社 Amazon 伊坂幸太郎の小説「SOSの猿」を読みました。その感想を記します。 他人のSOS(困っている・助けて欲しい)を見過ごせない性格の遠藤二郎は、知り合いのお姉さんに、彼女のひきこもりの息子 眞人の…

『残り全部バケーション』(伊坂幸太郎):辞めたいものは何だろう?

『残り全部バケーション』(伊坂幸太郎)を読みました。 もし、あなたが仕事や学校を辞めて、人生の残り全部がバケーションだったら良いと思いませんか?お金の心配がないとして、ビーチリゾートのホテルに泊まって楽しいことだけして過ごすのは素敵なことか…

小説『旅猫リポート』(有川浩)の感想:失くすことを恐れない猫のお話

有川浩の小説「旅猫リポート」を読みました。これは映画化もされており、そのキャストは福士蒼汰、高畑充希、広瀬アリス、竹内結子と、かなり豪華です。 旅猫リポート (講談社文庫) 作者:有川 浩 講談社 Amazon あなたは、大切なものを失くして喪失感でいっ…

「荒木飛呂彦の漫画術」(荒木飛呂彦)の感想:漫画の新しい楽しみ方も分かる

荒木飛呂彦の漫画術【帯カラーイラスト付】 (集英社新書) 作者:荒木飛呂彦 集英社 Amazon 「ジョジョの奇妙な冒険」の作者 荒木飛呂彦が”王道漫画”の描き方を解説した本です。 この本は、まるでコンサルが書いたように思えるほど、構成が良く練れています。…