kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



格差社会は格差が広がったんじゃない、真ん中が抜けたんだ

 格差社会の到来は、中流層の崩壊によってもたらされた。最近そう感じる。格差が広がったのではない。中間層がいなくなったのだ。かつては一億総中流と呼ばれた日本社会であるが、その中流層がいなくなった。以下は、厚生労働省発表の日本の所得分布であるが、モード(最頻値)が200--300万円である。平均所得が547万円であることを考えると真ん中が抜けている印象を受ける。
http://memorva.jp/ranking/japan/kourou_heikin_shotoku_bunpu_2010.php
 では、アメリカはどうかというと、例えば、アップルの時価総額が47兆円を超え、日本の時価総額トップのトヨタの3倍以上となった。しかし、アメリカ国内の雇用をまったくアップルは増やしていないと批判されている。iphoneipadもアジア系製造企業に外注されているためだ。このように、アメリカも中流層がいなくなっている。
 このことから、アメリカの真似をしても日本の格差社会は是正されない。どうしたものか。。

補足

自営業者の所得は不明な点が多いため、厚生労働省の所得分布は、実際よりも低い側にズレている可能性があることに注意。

勤労者が手にする所得の内、課税の対象となるのは必要経費を除いた残額である。本来課税対象とされるべき所得の内、税務署がどの程度の割合を把握しているかを示す数値を捕捉率と呼ぶ。この捕捉率は業種によって異なり、給与所得者は約9割、自営業者は約6割、農業、林業水産業従事者は約4割であると言われる。このことを指して「クロヨン」と称する。

wikipedia:クロヨン