kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



人は何故服を着るのか

 「人は何故服を着るのか」(鷲田清一著)は、人の心理と衣服の関係を記している。

 意識的であれ無意識であれ、セルフイメージに合わせて人は服を選んでいる。一方で、セルフイメージ自体は他者を鏡として(つまり他者と自分との相対関係で)認識され、他社の服装は毎年の流行によって変化する。それゆえ、セルフイメージの発信である衣服も流行にひきづられる。

 ここからは、私の意見だが、インターネットやSNSによりつながりすぎた現代、特に学生社会では、他者から発信されるセルフイメージとそれを通して認識する自分のセルフイメージが相互にフィードバックされ、安定したセルフイメージを持ちづらくなっている可能性があるように思う。

ひとはなぜ服を着るのか (NHKライブラリー (96))

ひとはなぜ服を着るのか (NHKライブラリー (96))