「人は何故服を着るのか」(鷲田清一著)は、人の心理と衣服の関係を記している。
意識的であれ無意識であれ、セルフイメージに合わせて人は服を選んでいる。一方で、セルフイメージ自体は他者を鏡として(つまり他者と自分との相対関係で)認識され、他社の服装は毎年の流行によって変化する。それゆえ、セルフイメージの発信である衣服も流行にひきづられる。
ここからは、私の意見だが、インターネットやSNSによりつながりすぎた現代、特に学生社会では、他者から発信されるセルフイメージとそれを通して認識する自分のセルフイメージが相互にフィードバックされ、安定したセルフイメージを持ちづらくなっている可能性があるように思う。
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- 作者: 鷲田清一
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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