国語の点数を上げるためには、どんな勉強をすればよいのだろうか? そんな悩みを持っている受験生は多いのではないだろうか。「わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~」(西林克彦著)は、そんな疑問に対するヒントが記されている。

わかったつもり?読解力がつかない本当の原因? (光文社新書)
- 作者: 西林克彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: Kindle版
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国語の文章読解の典型的な出題パターンは、二つ。(a)「問題文を読み、その内容として最も適切なものを選択肢から選べ」というパターンと、(b)「問題文を読み、その内容として不適切なものを選べ」というパターン。
(a)の問題を解くには、コツがある。そもそも、文章の解釈は個人の自由であるから、適切な解釈というものは一つだけではない。そのため、「最も適切なものを選べ」と問われると、困ってしまうのである。(a)の問題では、選択肢の中で一つを除いてすべて不適切なことが書いてある。つまり、「最も適切なもの」を選ぶとは、消去法で残ったものを選ぶ作業である。
(a)のパターンの変形として、「問題文を読み、作者の主張を選択肢から選べ」というのもある。これも、選択肢には一つを除いて、作者の主張として間違っているものが並んでいるので、消去法で最後に残った選択肢を選べばよい。