kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



Fujifilm X-Pro2の良い所と悪い所

 CP+ 2016のフジフィルムのタッチアンドトライコーナでは、新しいカメラX-pro2(2016年3月3日発売予定)を試すことができます。ここでは、そこで試した印象を記します。
 X-pro2のタッチアンドトライでは、フジフィルムの社員さんが一人ついてくれて、説明を聞きながら自由に試すことができます。

アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー

 X-Pro2の大きな特徴は、アドバンストハイブリッドマルチビューファインダーです。光学ファインダと電子ファインダの二つを備えていて、以下の3つのモードを切り替えることができます。

  • 光学ファインダ
  • 電子ファインダ
  • 光学ファインダ+電子ファインダ

 光学ファインダ+電子ファインダのモードでは、ファインダを覗くと下の写真のように見えます。写真に写る全体の像(光学ファインダ)に加えて、ピント位置の拡大画像(電子ファインダ)を同時に見ることができます。

(Fujifilm社のホームページ*1より)
 ポートレートにおいて、人物の瞳にピントを合わせるのは基本です。しかし、引きの構図を取ると、通常の光学や電子ファインダでは難しい。X-Por2のファインダなら、簡単に瞳にピントを合わせることができます。

 上の3つのモードは、カメラ前面のレバーで切り替えることができます。このレバーは、右手の人差し指の位置に配置されており、ファインダーを覗きながら簡単にモードを切り替えることができました。

(赤丸が操作レバー:写真はFujifilm社のホームページ*2のものを修正)

フィルムシミュレーション

 フィルムシミュレーションも、フジフィルムのカメラの特徴の一つです。他のカメラメーカーでは、カラープロファイルと呼ばれる機能です。このカラープロファイル機能を上手に作り込んだものがフジフィルムのフィルムシミュレーションです。今回は、以下の3つを試しました。

  • Provia (標準的な仕上がり、人物写真向け)
  • Velvia (カラフルな仕上がり、風景写真向け)
  • ACROS (白黒、自然な粒状感のある仕上がり、X-Pro2で新規採用)

Proviaは人物向けだけあって、肌色が綺麗に出ます。富士フィルムのカメラで人物を撮ると、本当にきれいな色が出ます。数値スペックでは表せないカメラの実力というものをX-Pro2には感じます。
Velviaは人物に使うには少し色が強い印象ですね。やはり風景に使いたいです。
ACROSは、いい味出してますね。白黒写真は、色情報が無いだけに諧調の美しさが問われます。写真の目から頬あたりを見ると、このACROSの表現は美しいと感じます。

(Provia)

(Velvia)

(ACROS)

操作性

 カメラ本体の重量は、思ったよりも軽く感じます。単焦点レンズXF35mm F2 R WRを付けると、カメラを構えた時に感じる重さは殆ど無くいくらでも撮っていられる気がします。明るいズームレンズ XF50-140mm F2.8 R LM OIS WRを付けると、レンズの重さをずっしり感じます。撮影時にはレンズに手を添える形になります。重量バランスは申し分なく、レンズを楽に振り回すことができました。
 フォーカスポイントの変更は、背面の十字キーに割り当てられており、ファインダーを覗きながら変更することができました(つまりノールックで変更できました)。

気になった点

 X-Pro2に関して、ファインダ良し、画質良し、操作性良しで、申し分ありません。気になった点を敢えて挙げるとすると、長いレンズを付けた際に光学ファインダでケラレが出ることです。
 X-Pro2の光学ファインダは、レンズ横の窓から光を通しています。そのため、XF50-140mm F2.8 R LM OIS WRを付けると、光学ファインダからレンズが見え、視界を遮ります。
 もっとも、こういった場合には電子ファインダを使えば良いわけです。他者のミラーレスカメラには光学ファインダはついていないため、X-Pro2で電子ファインダにしたところで、他社と比べて何か見劣りするわけではありません。

まとめ

 X-Pro2は、ファインダ良し、画質良し、操作性良しで、申し分ありません。特に、画の色はきれいです。また、ミラーレスカメラの中で光学ファインダを備えているのはフジフィルムのX-Proシリーズだけです。そして、アドバンストハイブリッドマルチビューファインダーは、厳密にフォーカスを狙いたいときにはとても便利です。
 いくつかX-Pro2で撮った写真を載せます。