これは、子供の貧困率が2.4ポイント改善した、という話です。
それはそれで結構なのですが気になったのは、相対貧困率の話です。
相対的貧困率については一部から現状を的確に表わしていないといった批判がありますが、総合的に見て、貧困の状況をもっとも適切に評価できる指標であり、その有効性はほぼ確立しているといって差し支えありません。
相対貧困って何でしょう?
貧困線 - Wikipediaに説明があります。ものすごくざっくり説明すると、日本人の所得って高い人も低い人もいるのですが、所得の低い人から順番に数えていって丁度真ん中の人の所得を見つけます(中央値)。その人の所得の半分以下しか所得のない人を貧困と呼ぼうという考え方です。
これだと必ず「貧困」な人が存在することになります(所得分布が中央値にギュッと固まれば別ですが、、、)。
所得分布が変わらないとすれば、貧困である子供が減ったということは、貧困である大人が増えたということです。
これってめでたいことなのでしょうか?
要するに、相対貧困っていう定義が嫌だなぁと思うのです。