「レインツリーの国」は、登場人物の未熟さに身悶えする小説だ。
有川浩が「図書館内乱(図書館戦争シリーズ2)」で描いた小牧と毬江のエピソードのスピンオフ。映画にもなったようです。
自分のつらさを分かって欲しいという甘えと、他人は自分のことを理解などできないという屈折、そして彼女のことを分かりたいという傲慢。これらがない交ぜになってなり、発せられる未熟な言動がイタい。
とにかく、好きな人にこんなに信用されていないことを突きつけられて、ものすごくへこみました。
なんて傲慢なセリフなんだろうか。痛い。
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