フジテレビで始まったＴＶドラマ「CONTROL-犯罪真理捜査-」を見ると、複雑な気持ちになってしまう。
このドラマは、女刑事（松下奈緒）が大学の心理学教授（藤木直人）の助けを借りて、事件を解決していくという刑事ドラマである。勘のいい人（あるいはＴＶ好きな人）はもう気付いたと思うが、ヒットしたＴＶドラマ「ガリレオ」と同じ構成である。つまり、ガリレオは、女刑事（柴咲コウ）が大学の物理学准教授（福山雅治）の助けを借りて事件を解決していたのと、同じである。違いは、ガリレオが物理学でCONTROLが心理学という部分だけである。
CONTROLがガリレオと構成が同じだから悪いというわけではない。むしろ、ストーリは面白いと思うのだが、松下奈緒に頼り切った演出がイマイチな印象を与える。ヒットしたＮＨＫの朝ドラ「ゲゲゲの女房」の主人公に頼りたい気持ちは分からないでもないが、藤木直人扮する心理学教授の解説を際立たせるためか、大げさに分からない表情をさせたり、大げさに驚いたり、怒ったりと、松下奈緒を見せたいという演出が残念。ストーリが面白いので、演出が良ければ名作になり得るのになぁと、複雑な気持ちになりながら、毎回見てしまう。
