kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



”贖罪”の感想

 湊かなえの小説「贖罪」をドラマ化したのが、ドラマ「贖罪」である。このドラマは、ヴェネチア映画祭に招待された名作である。

連続ドラマW「贖罪」が、2012年8月29日からイタリア・ヴェネチアで開催される第69回ヴェネチア国際映画祭にて正式招待作品として上映されることが決定しました(アウト・オブ・コンペティション部門)。今回上映されるのは、テレビドラマを再編集したものです。テレビドラマとして制作された作品が、このような形で上映されることはきわめて異例なことと言えます。

 このドラマは全5話からなっており、其々の話を独立して楽しむことができる。例えば、第1話の「フランス人形」は、蒼井優が扮する紗英を襲う悲劇が綴られる。

足立麻子(小泉今日子)の小学生の娘エミリ(木村葉月)が男に連れ去られ殺害される事件が発生した。同級生の仲良し4人の少女たちは、犯人を目撃するも、顔が思い出せず事件は迷宮入りする。15年後、事件の目撃者の1人だった紗英(蒼井優)は、犯人の男への恐怖から、極度に男性に対する警戒心を抱き、女性のみの職場で美容員として働いていた。そんなある日職場の社長から大槻産業御曹司の孝博(森山未來)とのお見合いを薦められる。孝博からの突然のプロポーズに戸惑う紗英だったが、「全力で君を外の世界から守る」という孝博の言葉に結婚を決意する。

 派手な演出はなく、ストーリの秀逸さと女優陣の演技力で素晴らしい作品になっている。また、全体を通じて彩度を落とした絵作りが行われており、これがどことなく現実感のない印象を与え、”贖罪”というシビアなストーリとのアンマッチが不思議な感覚にさせる。

贖罪 (双葉文庫)

贖罪 (双葉文庫)