kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



携帯電話の料金体系に変化の兆し

 10代のパソコン離れが進んでいる*1。パソコンの代わりに、携帯電話がインターネットへのアクセス手段として使われているのだ。iphoneandroidに代表されるスマートフォーンの普及は、ますますパソコン離れを加速するに違いない。

 この携帯電話を使ったインターネット利用には、パケ・ホーダイのような定額プランが必須である。しかしながら、この定額プランがなくなるかもしれない。ネットワークオペレータの間で、ネットワーク維持に負担になるアプリケーションやWebサイトに対して課金すべきという議論がされている*2。この手の議論はこれまでも行われてきており、例えばauは一定量以上の通信を行うユーザのトラヒック速度を制限している。しかし、今回の議論が大きな影響を及ぼす可能性が高い。それは、アメリカの大手携帯電話会社のAT&Tスマートフォン向けの定額料金プランを廃止したのだ*3。しかも、料金プランを工夫することで、大多数のユーザには値下げに見えることから、AT&Tは加入者数を増やしたのである。いま日本の携帯電話会社もAT&Tを成功事例として、定額料金プラン廃止の可能性を検討している。


 大多数のユーザにとって値下げになるのだから、定額料金がなくても良いのではないか、という人がいるかもしれないが、実は定額料金制廃止は大問題なのである。それは、新たなサービスの登場を抑制する可能性が高いためだ。例えば、twitterをよりリッチにして、HD動画を送れるようなサービスを立ち上げようとしたとき、ユーザは追加の通信料を払うことを考えれば、このようなサービスの立ち上げに躊躇するだろう。つまり、定額料金制廃止により、新しいリッチサービスの登場が減速するのだ。

スマートフォンで使うFacebookに、データ伝送量1MBあたり2セントが課金されるとしたらFacebookアプリを使用するだろうか?

「Facebook=¢2/MB」- モバイルはアプリごとの従量課金になる?より)


携帯電話は、これまで急速に進化したからこそ楽しかった。それが進化しないとしたら、とてもつまらないものになってしまうだろう。