kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



会社を変える分析の力

 「会社を変える分析の力 」は、プロフェッショナルなデータ分析について記している。
 ビッグデータのブームもあり、データ分析に対する期待が高まっている。データを集めれば何かが出来る。データを分析すると何かの役に立つ。そういった浮わついた風潮がある。かつてのデータマイニングブーム時代の頃を思い出せば、それがウソであることが分かる。

「分析スペシャリスト」とは、統計分析や数理計画等の手法に通じたデータ分析の専門家です。どんなに難解な分析手法もつかいこなせ、どんなに大量なデータでも処理できる、そういった人材です。
 それに対し、「分析プロフェッショナル」とは、このような分析力を報酬につなげられる人をさします。

wikipedia:kaggleには分析スペシャリストが集まっている。つまり、分析スペシャリストは外注(アウトソース)が可能だ。分析に関わるプレイヤーは、

  • データ分析プロフェッショナル
  • データ分析スペシャリスト
  • データ分析手法開発者

に分けることが出来る。最後のデータ分析手法開発者とは、データを集めそれを解析するIT技術を開発する技術者である。twitterの投稿を分析するための言語解析手法を検討している研究者もこの中に入る。
 これらの中で一番求められているのは、データ分析プロフェッショナルである。本書は、データ分析プロフェッショナル、すなわち分析を報酬につなげるにはどうすればよいかについて述べている。


会社を変える分析の力 (講談社現代新書)

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)