有川浩の小説「植物図鑑」を読んだ。ほのぼのとした小説でした。
主人公さやかは自宅の前で行き倒れている男を見つける。
さやか「どうしたんですか?」
男「行き倒れています」
さやか「どうして行き倒れているの?」
男「お腹が空いてこれ以上一歩も動けません」
男「お嬢さん、良かったら俺を拾ってくれませんか」
さやか「ひ、、、拾ってって。捨て犬みたいにそんなあんた」
男「噛みません。躾のできた良い子です」
こんな会話の末、さやかは男を拾って同居生活が始まる。
こんな二人のほのぼのとした生活の様子をつづった小説がこの植物物語である。
男の名前は日下部樹。樹は、野草と料理に詳しい。さやかに、道や川べりにある雑草の名前を教える。樹がさやかに植物を一つ一つ説明し、その植物との生活を二人は刻んでいく。植物図鑑というタイトルはこれに由来する。
女子目線の恋愛ストーリで、女子はこういうのが好きなのかなって感じさせる。樹はそこそこカッコイイ(ルックスよし、背も高い)、性格は穏やか、気配りは細やか、料理上手として描かれている。女子ってこういう男って好きなんだ、、へーっと思いながら読み進めた。
ほのぼのとした小説で、読後感は「陽だまりの彼女」に似ている。有川浩の小説の中では好きな本。
映画にもなっています。主演の岩田剛典がよくはまっています。