最近、「103万円の壁」や「106万円の壁」、「150万円の壁」などの言葉をよく耳にします*1。壁がたくさんあるんだなぁっと漠然と思っているだけでは、もったいないと思い、調べてみました。
これらの壁はまとめて「年収の壁」と呼ばれていて、年収に応じて各種税金・社会保険料の免除(控除)があることをさします(以下の図を参照ください)。
「103万円の壁」は存在しない
「壁」と呼ばれる理由は、年収がある金額を超えると手取りが減る、いわゆる働き損になるためです。ただし、現在は法律が変わっていて、年収が103万円を超えても手取りが減ることはありません。詳しくは、以下の記事を参照してください。
今も存在する「106万円の壁」「130万円の壁」
一方で、年収が106万円を超えると手取りが減ります。これでは、働き損と言われても仕方ないでしょう(130万円の壁も同様)。
年収の壁の問題点
年収の壁の何が問題かと言えば、働き控えです。日本は人口が減少しており、働く人が減ります。その対策として、働き控えの解消が考えられています。
年収の壁の問題に対する反論
以下の記事では、働きたくないパートさんと働きたいパートさんが混在することが、現場を難しくしているという内容で、目から鱗です。
まとめ
年収の壁について調べました。
人間というのは、どう制度設計すれば良く働くのか、という点がポイントだと思いました。
*1:2024年の参議院選により、キャスティングボードを握った国民民主党の目玉政策が「103万円の壁」の解消(引上げ)であることが、話題に良く上がる理由です。