今年はバラの生産者のところに行こうと思っており、その一環でROSA VERTEに行ってきました。
【バラ苗の生産現場、篠宮バラ園に行った - kotaの雑記帳 (hatenablog.com)】
店主の後藤みどりさんはバラの有名人。彼女の書いた本「はじめてのバラづくり12か月」を読んで、私はバラの育て方を学びました。今読んでも良い本です。
ROSA VERTEとは
バラの世界で有名なコマツガーデンの後藤みどりさんの直営店がROSA VERTE。コマツガーデンとROSA VERTEの関係をコマツガーデンのHPから引用します。
創設者 小松孝一郎は花が大好きな少年でした。戦後まもなく父を亡くし、叔父である小松安則のもとで農園の仕事を手伝いました。
はじめは山梨の特産の柿や葡萄栽培をしていましたが、あることがきっかけで昭和30年バラをそだてることになりました。あまりの美しさに観光農園としてのバラ園事業が立ち上がり責任者としてまかされました。その傍らで1968年妻 かつ子と小さな花と小鳥を販売する店コマツガーデンをつくり、47歳の時 株式会社小松遊覧農場を退職しコマツガーデンの本格的な総合園芸としての店を運営しました。
1987年(昭和62年)有限会社コマツガーデンを設立。1990年長女後藤みどりに2代目を譲る。ハーブとバラを扱うガーデンショップから当時では珍しいオールドローズとイングリッシュローズに特化し自社生産と 通信販売、実店舗販売を行なう。
2006年からコマツローズクラブバラ実践教室を主宰。全国から生徒が通っている。3年間でローズアドバイザーを養成。
2014年12月 新店舗ROSA VERTE(ロザ ヴェール)を山梨県中巨摩郡昭和町にオープン バラとグリーンのある暮らしを提案している。
お店の様子
大手資本によるホームセンターに慣れた目で見れば決して大きなお店ではないが、個人のお店としてはかなり大きい。また、ホームセンターには無い珍しいハーブや草花が並んでいて楽しい。また、単なる苗の販売ショップではなく、庭造りの総合提案という観点でショップガーデンも立派。
店舗の壁は緑色に塗られていて庭の世界観を壊さない。良く考えて店を作っています。店の裏も、つるバラと寄せ鉢で綺麗に飾られています。
私の知らない草花も売っていて思わず買いそうになります。高さのある植物があると、豪華になるのだと勉強になります。
ROSA VERTEですごく気に入って欲しくて欲しくて欲しくなったのが、キツネの置物。ホームセンターで売っている置物は可愛く作り過ぎてウソっぽい。このキツネは愛想の無い顔が絶妙です。でも値段が1万円超えだったため踏みとどまりました。今でも買っておけば良かったかなぁっと悩んでいますが。。
ROSA VERTEは駐車スペースも多く、私が行ったとき店に多くの来客がありましたが、駐車場はいっぱいになってはいませんでした。助かります。
バラ苗のこと
バラの生産圃場である白州農場も見たかったのですが、今回は断念。場所が分からないし、お仕事の邪魔をしてはいけない。
でも、ROSA VERTEのバラ苗を見ているだけでも面白いことに気づきます。
鉢が全てコマツガーデンのものでした。
普通は、契約や経営の都合で全てのバラを自社で生産するわけではなく、苗を買ってきて転売する場合があります。そういう時は、鉢はそのブランドのものが使われています。例えば、バラの家では、デビッドオースチンの苗はあの緑色の角鉢に植えられていますし、川本バラ園の苗もあの深赤色の鉢で植えられています。
ROSA VERTEでは全てコマツガーデンの鉢で売られていました。デビッドオースチンの苗が他社の鉢で売られているのをはじめて見ました。
デビッドオースチンのイングリッシュローズは、台木にヨーロッパ品種のロサ・ラクサ(あるいはロサ・カニーナ)が使われていますが、これが日本の気候に少し弱いと言われています*1。イギリスの緯度は北海道と同じくらいだから、本州以西の暑さにはやっぱり日本のノイバラを台木が良いというわけです。コマツガーデンは、日本で唯一、ノイバラ台木のイングリッシュローズを生産・販売できます(デビッドオースチン社との契約を結んでいる)。
また、ROSA VERTEのバラ苗の土は、粒が大きいのも印象深い。他の生産者、例えばバラの家や篠宮バラ園の土はもっと細かい。土に正解は無く、水やりと合わせて最適解を目指すものだと感じます。
まとめ
コマツガーデンのROSA VERTEに行ってきました。楽しかった。
バラだけでなく庭として必要な花苗が売っていて楽しい。知らない苗は思わず買いそうになる危険な場所でした。また、キツネの置物を買わなかった自分の自制心を褒めてあげたい。
おまけ
せっかくROSA VERTEに行ったので、肥料を買いました。
*1:私は気にしていません。挿し木苗に比べればロサ・ラクサも十分強健ですから(^^;;