kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



移り変わる平凡

 はてなダイアリーを勘定に入れるとブログを書き始めてから14年目になる。

 始めた理由は平凡でした。アウトプットの習慣を身に付けるためであったり、言語化による思考の整理のためであったり、アフィリエイト収入による一攫千金を狙ったりしたからです。

 ブログを書き続けているうちに効果・効用が分かってきました。文章を書くことが苦にならなくなったこと、考える習慣がついたこと、ブログに絡んでくれる方々と出会えたこと等々、世の中で言われていることが自分にも当てはまることが分かった。そしてこれが、ブログを書く理由になりました。

 そうして書き続けていると、自分の書く文章に意味がないと思い始めました。私の体験すること、感じること、考えること、どれもが他の誰かがもう文章にしているからです。ネット検索すれば似た記事はいくらでも出てきます。SEOを工夫して検索順位を上げることはできますが、それに意味はあるのかと疑問に感じてきました。かっこよく例えれば、小説『蜜蜂と遠雷 (恩田陸)』で、ピアニスト亜夜が自分の演奏する理由をみつけられないのと同じです。

 世界はこんなにも音楽で溢れているのに。
 (中略)
 わざわざあたしが音楽を付け加える必要があるのだろうか

 

 それでも書き続けていると、息をするようにブログを書けるようになってきました。たぶん、昔、紙の日記を書いていた人はこんな感じだったのだと想像しています。夜になったから日記を書く、そう言う習慣だから、そんな感じ。今は、当たり前だから書いています。

 もし、このままブログを書き続けることができたなら、さらに別の理由がみつかると思います。それが何かは今は分からないけれども、例えば、そこに山があるから、のような、平凡な理由がみつかるのでしょう。

 

特別お題「わたしがブログを書く理由