(忘れえぬ女 あるいは 見知らぬ女:wikipediaより、Publick Domain)
絵画展 国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティクロシアを渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムへ観に行きました。
駅に貼られた一枚のポスターに上から見下ろす女の絵が描かれていました。それが「忘れえぬ女」でした。親しみがこもっているわけでもなく、どちらかといえば無感情に見下ろすこの女性は誰なのか?とても心が惹かれる絵です。
この絵のポスターだけで、何も調べずに渋谷へ向かい絵画展を観ました。
よく考えると、ロシアの画家を誰一人知らないことに気づきます。ロシア絵画というだけでレアな体験ができました。この絵画展を観て心に残る絵は3つありました。一つは上の絵の「忘れえぬ女」、そしてこれを書いたイワン・クラムスコイ作の「月明かりの夜」、最後にフィリップ・マリャーヴィン作の「本を手に」。
(月明かりの夜:wikipediaより、Publick Domain)
月明かりの夜は、大きな絵ですから、写真だとその良さが伝わらないかもしれません。
最後の「本を手に」は、向かって右が白、左が茶色の壁を背に女性が座っている絵で、白の壁が画面の80%、茶色の壁が20%くらい。女性は茶色側に少しずれて座っていて、顔を茶色側に向けている。どうという構図ではありませんが、心にしみる絵でした(ネット上に写真をみつけることはできませんでした)。
絵画展を見るときは、一番好きな絵を探すようにしています。今回は、好きな絵が3つみつかりました。実りの多い絵画展です。