教育予算を増やすべきか?というブログが興味深い。
政治は最適トレードオフポイントの探りつづけることである。つまり、教育予算を増やせば、何かの予算が減る。そう考えれば、なぜ教育予算を増やす必要があるのか?教育予算を増やすことによってアウトプットとして何を期待するか?を明確にする必要がある。そうでなければ、例えば教育予算を減らして年金予算を増やすべきという結論になったりしかねない。
ところが、教育予算を増やす理由をみつけるのはなかなか難しい。上記ブログによれば、第1の理由は、高学歴の人間は高い生産性を身につけ高収入となる場合が多いので長い目で見れば税収がプラスになるというもの、第2の理由は、教育は人間的な豊かさといった基本的な素養であるため、経済とは関係の無い理由で予算をつけなければならないというものだ。
第1の理由の方は、人が学ぶことに関して金銭的なものがボトルネックになっている人の数が問題となる*1。第2の理由の方は人間性を豊かにするには教育以外の方法もあるのではという議論が必要になる。日本の国費の支出に占める割合の1位は社会福祉で2位が国債の償還費であるから、残りのお金のどこを削って教育予算に回すのかという問題の解を探すのはかなり難しい。
*1:税金投入は大雑把に行われるので、この数が少ないと税金投入効果が低くなる。