NHKの特報首都圏という番組がある。先日「縮む日本・何を残し何をあきらめるか」 という放送をこの番組で行っていた。「縮む日本」というタイトルに惹かれて見ていると、中々興味深い問題提示を行っていた。
この「縮む日本」の根本には人口減少がある。現在の日本の人口は約一億三千万人で2007年をピークに人口は減少している*1。人口減少は税収の減少を引き起こす。
人々が生活するためには、道路や橋、病院や公民館などのインフラが必要である。これらのインフラは作るときだけでなく維持するためにもコストがかかる。「縮む」時代では、人口減少によるインフラ利用率低下およびインフラ維持費用の不足が発生する。
維持費用の不足を解消するには、利用率の低いインフラを廃止する、というのが合理的な判断である。しかし、今あるものを廃止するのは難しい。なぜならば、既にその利用者が存在するため、インフラを廃止にはその利用者の生活スタイルを変えてもらう必要があるためだ*2。
幸せな「縮む」方法は無いものかと、考えてしまう。
*1:総務省統計局の発表。http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/pdf/jinkou.pdf
*2:不便になるということ