kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



公務員の適正賃金はいくらか? それは何故適正と言えるか?

はじめに

東日本大震災の復興財源として、国家公務員の賃金カットで浮いた費用を当てようとしている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110523-00000000-pseven-pol
それに対して、国家公務員側の反対意見が出ている。
http://news.livedoor.com/article/detail/5557641/?p=1
http://news.livedoor.com/article/detail/5570624/
その反対意見に対する反対意見
http://news.livedoor.com/article/detail/5565858/
http://news.livedoor.com/article/detail/5571583/

ま、日本の赤字国債はもう目一杯なので、新たな支出(復興財源)には人件費削減で対応するというのは、定番な手法であると思う。一方、賃金カットされる側は反対意見を述べるのも当然の話である。


このやりとりにおいて思うことは2つの点である。

人員削減と賃下げ

一つ目は、公務員の人員削減は出来ないのだろうか?ということ。例えば、パナソニックは、今後3年で4万人の人員削減を行うことを発表した。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110428/biz11042810290033-n1.htm
以前のエントリで書いたとおり
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20090920/1253451150

従業員皆の給与を少し下げることよりも、少数の従業員を解雇する方が抵抗が少ない

ので、民間企業では賃下げではなく、人員削減が行われる。今回、公務員の賃下げが行われるということは、人員削減が行えないということなのでしょうか。

適正賃金

二つ目は、公務員の適正賃金を見積もることは難しい、ということ。公務員の給与を、民間と比べたり、外国の公務員と比べたりして、賃金の適正性を論じる場合が多いようである。そもそも、賃金とは、仕事の成果に対して支払われるものである。そのため、成果によって賃金の適正性がぎろんされるべきであろう、しかし、公務員の仕事は成果がはっきりしない*1ため、その仕事にいくら払うのが適正なのかといった議論が難しい。発想を変えて、需給関係で賃金を見積もってはどうだろうか。例えば、公務員になりたい人を集めて、その仕事をいくらの賃金ならやって良いか入札して、最低価格で応募した人を採用するという考え方。

まとめ

こう考えてみると、問題の根っこには、公務員の賃金をどう決めるのが妥当かについてのコンセンサスが国民の間にないことが分かる。

*1:利益が上がるのであれば、民間がその業務を行う