佐々木常夫氏のブログより
http://sasakitsuneo.jp/column2/2010/05/post-23.html
会社更生手続き中の日本航空はグループ全体の3分の1に当たる1万6000人超の人員削減を目指しているという。不採算路線からの撤退や関連会社の整理を実施するということだが、それにしても大幅な削減である。
人員削減は業績不振に陥った企業のリストラの常套(じょうとう)手段ではある。
だが、いつも不思議に思うのは、そういう事態を迎える前に、なぜもっと早く効率化を進めておかなかったのかということだ。また、3分の1もの人を減らすということは、ある意味では従来はしなくてもいい仕事をしていたということでもある。
自分自身を振り返ると、「忙しい」「時間がない」と愚痴をこぼしたくなるときもあるのですが、いまやっていることを3分の1に減らしても困らないのかもしれません。やらなくても良いことに時間を使っていないかチェックが必要だと思う。結局PDCAサイクルが重要だということです。
本社スタッフの人員について、さまざまな試算をして、あるべき水準が議論されることがある。しかし、客観的基準はほとんど存在しないと私は考えている。
それは経営トップの意志で決まるのであって、トップがその機能をどれだけ必要としているかなのだ。
*1:国が行うべき行政サービスのあるべき水準が存在しないという意味で、総理大臣の意思で行政サービスの量を決めればよいと思う。