戸建を手にいれる方法には、注文住宅を建てる方法と建売り住宅を買うほう方があります。どちらも一長一短だと思うのですが、注文住宅には理不尽なリスクがあります。それは、地盤の強さが分からないままに土地を購入しなければならないこと。
注文住宅を建てる場合、土地を購入してそれからハウスメーカに上物(家)を建ててもらうことになります。この土地を購入するときには土地の地盤の固さが分からず、家を建てる段階でハウスメーカさんに地盤の固さを調べてもらうことになります。例えその土地が軟弱地盤であっても、既に購入済ですから後戻りは出来ません、地盤改良を行い家を建てることになります。この地盤改良にお金がかかるのです。もし地盤改良の費用をケチると不同沈下がすぐに発生しますから、強固な基礎を作っても家は傾き、壁や基礎が割れてきます*1。ひび割れからの雨水の浸入が一番家を傷めますので、こうなってはまともには住めません。
一方、建売り住宅の場合、デベロッパーさんが地盤の調査をしてから家を建てて、売りますので、地盤の不安はないわけです。デベロッパーが地盤調査をサボるのではという懸念も無いわけでは有りませんが、新築建売りの場合、基礎に関しては10年間保障が法律で義務付けられていますから、デベロッパーもサボるわけにはいきません(後からの補修工事は費用が高いため)。
このように地盤の観点から言えば、建売りを買う方が、注文住宅よりもずっと安全なことが分かります。
- 作者: 前俊守
- 出版社/メーカー: 週刊住宅新聞社
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