kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



スマートフォンとAndroidとiOS

いま、スマートフォンが熱い。これまで様々な会社がアタックしては立ち上がらなかったスマートフォン市場であるが、アップルのiPhoneをきっかけにAndroidも参入するなど今度は市場が立ち上がるかもしれない。

 これまでのスマートフォントと現在のスマートフォンの違いは、(1)携帯電話の普及によってユーザが携帯電話でインターネットを使うことのメリットを体験済であること、(2)Facebook,Twitter,Google mapなどキラーアプリが存在すること、(3)セルラー技術が成熟しユーザにストレスを感じさせず前述のキラーアプリを使用できる、この3点である。

 新しいものが出てくると、雑誌やネットニュースでそのキーワードが何度も取り上げられbuzz word化するものである。今回のスマートフォンではAndroidiOSがそのbuzz wordである。これらのbuzz wordは市場シェア以上にメディアで取り上げられるため、その勢いを実際より強く感じるものである*1。そのため、Buzz Word化が起こったときには、数字で冷静に市場を見ることが必要である。

 2010年11月のGartnerの発表によれば、スマートフォンのOSのシェア(出荷台数)Symbianが36%、Androidが25%、iOSが16%である。ここ一年の伸びを見るとAndroidがダントツである。Androidがフリーであることが採用が増えた原因であると思う。もし、Androidを採用する企業が増え、開発に対する投資が増えればAndroidが伸び続けると思う。

 一方、Symbianは最近Symbian Foundationによる開発を止め、ノキア単体での開発体制に変更された。シェアとしてはSymbianは1位であるが、ノキア単体でSymbianの開発投資ができるかはまだ不明である。スマートフォンのOSが他社差異化のキーパーツに位置づけることが出来れば、ノキアSymbianに対する開発投資を行うことが出来る。逆にOSではスマートフォンという製品を差異化できなければ、ノキアSymbian開発を止めAndroidを採用することになろう。そのときは、Androidの一人勝ちとなる。

 もし、Androidの一人勝ちとなれば、スマートフォンは数年のうちにODMでの開発が主流となり、今のデジタルTVのような儲からない製品カテゴリーになるに違いない。

*1:ライターさんは、雑誌やネットに記事を売って稼ぐためにウケそうなキーワードに群がるので、このようなBuzz Word化が起こる。