kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



若者は選挙に行ってお金持ちになろう

そもそも選挙って何?

 なぜ選挙をするのだろう?それは日本が民主主義の国だからだ。民主主義とは、ふわっと何かいいものではない。民主主義とは権力を民衆に持たせる政治システムのことだ。だからと言って全国民で政治をするわけにはいかないので、選挙で代表を選んで、代表に自分たちの都合の良い政策を行ってもらっている。

権力を持っているのは老人

 日本で権力を持っているのは、老人である。なぜなら、老人は選挙に行き、若者は選挙に行かないから。

国会議員を決める選挙には70歳を超える人々の80%近くが投票に行っているにもかかわらず、20代で選挙に参加しているのはここ10年近く40%を切っている

http://blogos.com/article/51150/


日本の人口分布は御存知の通り高齢社会であるから、老人が多い。


年代別の投票者数(選挙で投票に行った人の数)をグラフに書いてみると、やっぱり年代が高いほど投票者が多い*1

老人が得をし、若者が損をしている

 投票に行く人間が老人に多いものであるから、政治家が「国民」と言ったときそれは老人を意味している。「国民」のためとは、老人のためと同義である。 つまり、選挙に行く老人に向けた政策が行われているのだ。そして、老人に対して使われるお金はどんどん増えている。

内閣府資料


 逆に若者に使われるお金は減るので、損得を年代別に比較すると、若者ほど損をする状態になっている(下のグラフは((「「選挙で若者が大損する」—投票者の平均年齢は57歳(AERAより)」より引用)。

「誰が当選しても同じ」は正しいが、、、

 選挙に行かない人は、「誰が当選しても同じ」だから、と言う。実はこれは正しい。ただ、「誰が当選しても同じ」だから選挙に行かない、というロジックは大間違いだ。大切なのは、誰が選挙に行ったかである。今は老人が選挙に行っている。だから政治家は、老人向けの政治をするんだ。もう一度言う、民主主義では選挙に行ったものが、権力を得る。
 だから、「誰が当選しても同じ」だけど、「誰が選挙に行ったかは大切」なんだ。下のグラフは各世代の人口割合(有権者に対する割合)だ。

あいつが悪いという煙幕、あるいは思考停止

 こんな簡単な対決構図(老人 vs 若者)に何故気づかないか? それは、スケープゴート(犠牲者)を巧妙に掲げられているからだ。政治家が悪い、官僚が悪い、大企業が悪い、など悪人を置く。すると、みんなの意識は悪人を批判するところに向く、悪人をやっつければすべてはうまくいくかのような錯覚を起こす。
 批判をかわすのは実に簡単だ。それらしい悪人をおけばよいんだ。以前、事業仕分けがあったのを思い出そう。官僚が悪い、官僚の税金の無駄遣いのせいで、政府はお金が足らない、そういって始めたのは事業仕分けだった。消費税を上げるかどうかという話になると、決まって「そのまえにやるべきことがある」と訳知り顔で言う奴がいる。 そのまえにやるべきことって何だ? それをやったらすべてがうまくいくのか? そんなわけはない。ただの思考停止だ。

若者が権力者となるために

 今ほど、老人vs若者の構図が明確な時期は無いんじゃないかと思っている。権力を若者が手にすれば、社会が変わる。権力を手にするのは簡単だ。選挙に行けばいい。政党なんてどこでもいいんだ。