kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



コンプレックスビジネス

 いい女になるために、ダイエットを勧める。できるビジネスマンになるために英語力を鍛えることを勧める。恋人を作るために、コミュニケーション力が必要だと叫ぶ。この手の煽りはずっと繰り返されている。どんな人にも不満や不安があるわけで、そこを刺激して”こうするとできる”、”こうすると変われる”とHow Toを売る、これをコンプレックスビジネスと呼ぶことにしよう。
 コンプレックスビジネスの最大手はリーダーシップビジネスだ。リーダーシップが必要だ、就職にはリーダーシップ能力が必要だ、昇進するにはリーダーシップが必要だ、フリーで働くにはリーダーシップが必要だ、と叫ぶやつです。リーダーシップのない君の行く末は、社会の底辺で誰かに非人間的に扱われ、悲惨な人生しか歩めない、そんな風に不安を煽っては、本を買わせたり、ブログに”いいね”を押させたりする連中だ。
 コンプレックスビジネスの二番手は、自由ビジネスだ。いい会社に入って苦労するより自由に働こう!、俺流の働き方がカッコいい!、会社で働く君は悲惨でお先真っ暗だと不安を煽るやつです。
 コンプレックスビジネスの最古参は、壷を売るパターンだ。あなたは、最近体調が悪くないか、運が悪くないかと、不安を煽り、この壷を買えば全てがハッピーになるといって、数百万円でがらくたの壷を売るやつです。
 コンプレックスビジネスは、いつもワンパターンだ。君はまちがっている、こうすれば君はかっこいい、さあ○○をやろう。(○○は、ダイエットだったり、リーダーシップだったり、自由な働き方だったり、好きな者を入れてください)。そうしてみんなを煽って、ビジネス書やダイエット食品を売りつけたり、ブログへのアクセスを稼ぐのだった。

ちきりん女史の「自立」話はカネに釣られて旬な話題にぶら下がってるだけじゃないの?」(やまもといちろう)を読んで、こんなことを思った。