kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



ココピートを深堀してみた

概略

 バラを育てる土として、ココピートについて調べました。「ブラックピート」と呼ばれるものが品質が良く、試してみる価値がある。

 

何故ココピートを調べているのか?

 園芸用の培養土と言えば赤玉土が定番で、赤玉土7割に腐葉土3割混ぜたものが万能培養土として重宝されています。私も、バラを育てるときは、赤玉土6割・バーミキュライト1割・バークたい肥2割・ピートモス1割を配合したものを使っています。これは、赤玉土は、排水性・保水性・通気性・保肥性に優れるためです。

 最近は、特にホームセンターで売られている培養土は、ココピートを主体にしたものが増えてきました。関東ローム層を掘り起こして採掘する赤玉土と比べ、ココナッツの殻を原料とするココピートは地球にも優しい。培養土としても、排水性・保水性・通気性に優れており、植物が良く育ちそうです。

 そんなことから、赤玉土を使う私もバラ栽培にココピートを使えないか、色々と調べています。

 

ココピートの利点・欠点・注意点

 ココピートの特徴は

  • 土の物理性(排水性・保水性・通気性)が優れている
  • 軽い
  • 天然有機物100%である

 

 これを、バラ栽培の観点で考えると、ココピートの利点は

  • 土の物理性(排水性・保水性・通気性)が優れている
  • 冬の土替えの際に出る古い土の処理が楽(普通ゴミとして捨てることができる、庭に捨てておくと自然分解される)

ココピートの欠点は

  • 土が軽いため、大株を支えられない、また鉢栽培では鉢が風にあおられて倒れやすい
  • 鉱物ではないため、カルシウム・鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・モリブデンなど必要微量要素がなく、別途与える必要がある。

注意しないといけない点は

  • 天然有機物であるため、製品毎に品質がばらつく
  • 使っているうちに自然分解されるので、土の物理性(排水性・保水性・通気性)が変化していく
  • 保肥性について、一般評価がされていない(保肥性の良し悪しが、ココピートの品質や古さによって変化する)

 

 バラを育てる際に、軽いという欠点を補うために赤玉土を混ぜると良さそうです。保肥性も良くなります(赤玉土の保肥性は高い!)。

 一方で注意点のココピートの製品の品質については、良いものを探がすしかないでしょう。最初は、品質管理のしっかりしている有名ブランドの製品を使うのが良さそうです。また、経年劣化していく速さもココピートの品質によって変わりそうなので、試していくしかなさそうです。

 

付録:ココピートとは

 ココピートは、主にインドやスリランカで栽培されているココナッツの殻を原料としています。培養土としては物理性(排水性・保水性・通気性)に優れています。一方で、有機物であるため物理性が変化しやすい。ココピートを使っていくと分解が進み、繊維が細くなって容積が減ったり、保水性が高くなり排水性が低くなります(根腐れしやすい土になる)。

 ココピートの品質は、原料の品質、製造工程、および製造元によって決まります。原料となるヤシ殻の品質は、収穫されたヤシの種類や成熟度、および収穫後の処理方法によって異なり、製造工程では洗浄や乾燥などの工程が品質に影響します。長期間水に晒し堆積させた「ブラックピート」は、塩分が洗い流されており、品質に定評があります。これに対して堆積期間の短い「レッドピート」が最近増えています。

  参考資料:【+From Lanka+レッドピートとブラックピートの違い (fc2web.com)

 

付録2:ブラックピート製品

 ブラックピートを使った製品として、サカタのタネから培養土が売られています(安心のブランド サカタのタネ)