kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



土の固相・液相・気相を測ってみた

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 植物を育てるとき、「土は、排水性が良くて、保水性が良くて、保肥力の良いものを選んでください」と必ず言われます。この排水性とは何か?保水性が何か?については別記事に書きました。

排水性とは何か?保水性とは何か?  - kotaの雑記帳 (hatenablog.com)

 

 土について別の見方として、固相・液相・気相の割合を最適にするというものがあります。固相とは土中の個体の体積、液相とは土中の液体(水)の体積、気相とは土中の気体(空気)の体積のことです。固相には植物にミネラルと肥料分(肥料分は土に蓄えられます)を与える役割があり、気相には根に酸素を与える役割があり、液相には根に水分を与える役割があります。その最適割合は、固相が40%, 液相が30%、気相が30%と言われています。

 

 私がバラを育てている土はどんな割合なのだろう?とふと疑問に思い、まずは赤玉土の中粒で測ってみました(赤玉土の中粒をメインにした土を使っているため)。測り方は、文末にまとめておきます。

 結果、たっぷり水やりをした直後は、固相・液相・気相が31%・34%・35%でした。これは土が目いっぱい湿っている状態なので、植物が水を吸って土が乾くに従い液相が減り気相が増えることになります。

固相が少ない


 さて、固相が31%とは少ない。固相が少ないということは、土の保肥力が少なく、肥料をやっても水やりのたびに流失しているということです。やはり、中粒では大きすぎて具合が悪いということですね。

 

付録:測り方

 さて、固相・液相・気相の測り方を書いておきます。用意するものは、容器(私はペットボトルを使いました)、土、水、重量計です。

  1. まず、容器を良く乾燥させて、その重さを測ります
  2. 土を容器に入れて、容器ごと重さを測ります。
  3. 水を土の上面にまで淹れて、容器ごと重さを測ります。
  4. 土をこぼさないように注意しながら、重力に任せて水を抜き、排水後の重さを測ります。
  5. 容器から土を取り出し綺麗に洗ったあと、2と同じ高さまで水を入れて、容器ごと重さを測ります。

さて、上のそれぞれの重さを、W1, W2, ..W5としたとき、

  • W3-W5 は、土の体積になります。つまり固相です。
  • W4-W2は、土に含まれている液体の体積(水の比重は1ですから)になります。つまり、液相です。
  • W3-W4は、空気の体積になります(空気の重さをゼロしてます)。つまり気相です。

 

私の場合、次のようになりました。

  重さ(g)
W1 27
W2 297
W3 583
W4 439
W5 457

 

この値を使って計算すると

  • 固相: 126g (W3-W5 = 583-457)
  • 液相: 142g (W4-W2 = 439-297)
  • 気相: 144g (W3-W4 = 583-439)

割合に直すと、固相が31%, 液相が34%, 気相が35% となります。