先日、「議論のレッスン」という本を読んだ。この本では、隠れた根拠(論拠)を明らかにすることが大切だと主張している。これは、他人と議論するだけではなく、自分と議論する(つまり考える)時にも、必要であると思う。こうやって考えていくと、論理療法のABC理論のbeliefというものも論拠であると見做せるのだと気付いた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%96%E7%90%86%E7%99%82%E6%B3%95
ABC理論とは、何か出来事があったとき、それを自分がどう受け止めるかの間には、belief(信念)による解釈が存在するというもの。beliefを変えれば、同じ出来事でも異なる受け止め方をする。
自分自身の考えでさえ、隠された根拠(belief,論拠)に知らぬ間に影響されるのだから、他人と議論するのはやはり難しい。議論相手が自身の論拠に気付いていないかもしれないから。
- 作者: 国分康孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/03/15
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