kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



住宅ローン:変動金利 vs 固定金利

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 住宅購入と言えば、住宅ローン。ということで、住宅ローンのお世話になる人はたくさんいると思います。住宅ローンを借りるときに気になるのが利子の利率です。住宅ローンには、変動金利型と固定金利型があり、それぞれに利点・欠点があります。しかし、どうも世の中の情報が整理されていないようで、掲示板で激論が交わされています。そこで、私の意見をまとめてみようと思います。
http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/96108/

 まずは、具体的な数値を確認しましょう。例えば、労金で住宅ローンを借りたとすると、利子は以下のようになります。

変動金利 年2.475%
固定金利(3年) 年2.900%
固定金利(10年) 年3.350%
固定金利(20年) 年4.40%

3000万円を20年ローンで借りたとすると、利率が年2.475%だと返済総額は3800万円、利率が年4.4%だと返済総額は4516万円になります。その差額は716万円です。つまり、20年間利率が変わらないとすると、変動金利で借りたほうが716万円お得なことが分かります。しかし、将来利率が上がる可能性があるため、変動金利が必ずお得だとはいえません。また、20年後の利率を予想することは不可能であるため、変動金利と固定金利のどちらが得かは予想できないことになります。

上は、損得で変動金利と固定金利を比較しましたが、リスクという観点でこの二つを比べてみましょう。固定金利は、借りた時点で返済総額が決まります。それに対して変動金利では返済総額が不確定です。例えば、利率が10%まで上がると*1、返済総額は6948万円となり、返済するのはかなり難しいことになります。このように変動金利は将来の不確定要素を残すリスクがあります。

このリスクに対して、変動金利を指示する人の意見は、(1)利率は急には上がらない、(2)利率が上がったら繰り上げ返済すればよい、(3)利率が上がるときはインフレになっているので購入した住宅の売却価格が上がるので住宅を売却すればよい、(4)利率が上がるときは給料も増えている、くらいのようです。これに対する反論は、(1)利率が急に上がらない保証はどこにもない、(2)繰り上げ返済する資金があるなら、借入金を減らすのがよい、(3)常にインフレになるとは限らない、(4)常に給料が上がるとは限らない、となります。

これらの意見・反論は、それぞれもっともなのですが、確実なものではないため、変動金利と固定金利のどちらがよいかは、結局各自の将来に関する世界観次第ということでしょう。

*1:仮に借入直後に10%に上がった場合