アサヒカメラの9月号に「ペンタックスQの実力」という実写レビューがあります。これによると、コンパクトカメラA(GR Digitalでしょうね)とコンパクトカメラBとの写りの比較をしています。レビューの内容は、写りとしてはコンパクトカメラ並みという感じに読めます。
ペンタックスQをE-P3のようなミラーレス機と比べるべきなのか、コンパクトカメラと比べるべきなのか難しいところです。それだけ、ペンタックスQの位置づけは微妙だということなのでしょう。このカメラはどこが得意なのか、実機が発売されて詳細なレビューを楽しみに待ちたいと思います。
考えてみると、ペンタックスQというカメラは、結局レンズの性能をどこまで追求できるかがポイントだと思います。交換レンズ式ならではのカリカリに最適化したレンズをどれだけ作れるかがこのカメラの価値を決めます。サイズ1/2.3の撮像素子のポテンシャルを最大限引き出したときの写りがどんなものか楽しみです。単焦点レンズPENTAX-01 STANDARD PRIMEの実力に期待ですね。
見方を変えると、1/2.3の撮像素子の限界をペンタックスQで見極められるのかもしれません。
Tech radar.com レビュー
Hands on のレビューがでました。簡単にまとめてみました。一言でいえば、撮像素子の大きいCANNON G12やパナソニックGF3と比べてもそん色ない性能だということです。
Qの高性能を支えているのは、採用している裏面照射型CMOSセンサーが素晴らしいということのようです。だとすると、パナソニックがLive CMOSに拘り続けると、ユーザに見捨てられるかもしれません。
解像度の高さ
数字が大きいほど解像度が高く、高性能ということです。
Q | G12 | GF3 | |
解像度(写真中央部 RAW ISO200) | 22 | 24 | |
解像度(写真中央部 RAW ISO6400) | 18 | 16 |
追記
2011年9月2日
Qが発売され、いくつかレビューを読むことができるようになってきました。レビューを読んでいて気になるのは、「マイクロフォーサーズ機に負けていません」的な感想が目に付くことです。そもそも、コンパクトデジカメとマイクロフォサーズとの差はそれほどないので、そのわずかな差のどこにQが入るのか見てみたいのですが、Qを買った人はコンパクトデジカメとはなかなか比較してくれません。ま、本当は、高感度ノイズがどうこういったレビューではなくて、Qでこんなすごい写真を撮ったよ、といった完成度の高い写真を見たいのですけどね。
私がQを見ていいなぁと思うのは、ダイヤルが多くて操作性が良さそうということ。絞り優先オートで絞り値をダイヤルで変更できて、かつ露出とフォーカスポイントをダイヤルやボタンで変更できれば楽しく撮れると思うんだけどなぁ。
2011年9月5日
いったんPENTAX Qについてまとめようと思う。
Qの最大の魅力は、可愛いことである。そして、唯一無二の小ささも魅力である。これらの魅力の前には、写りの実力はマイクロフォーサーズのGF3を凌ぐ(部分もある)ということは、どうでもよいことだと感じる。車に例えれば、プリウスではなくヨーロッパ車を選ぶ、そんな拘りの人にピッタリではないかと思う。デジタルおたくではなく、お洒落に拘る人向け。
2011年9月18日
Qのレビューの中で一番お勧めは、以下です。
http://digicame-info.com/2011/09/q-1.html
バッテリーは若干弱く、CIPAの評価は50%のフラッシュ使用で230枚、またはフラッシュ未使用で250枚となっている。これはたぶん、ミラーレス機の中で最も短いバッテリーライフだが、PowerShot S95よりは少しだけよい。
良い点:最小のレンズ交換式カメラ、撮影後に(バッファーから)RAWで保存可能、HDRオート機能が良好なこと、5コマ/秒の連写(JPEGのみ)、小さなセンサーとしては素晴らしい高感度性能、良好な画質と色再現、多くのカスタム機能、レンズの価格が安価。
悪い点: 価格が安くない、パノラマモードが無い、スクリーンの拡大モードが2倍と4倍しかない。連写時のモニタの表示。
2011年10月19日
2chのGR Digitalのスレッドを読んでいると、Qはべた褒めですね。1/2.3 CMOSの性能を十二分に引き出していると。明るい場所で撮影した場合の画質はGR Digitalに迫るようです。
関連リンク
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- 発売日: 2011/09/15
- メディア: Camera
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