昨日電気屋さんで、ニコンD3200を触ってきました。なかなか良い感じでした。D90使いの私にとって第一印象は、「わぉ小さい!」でした。この小ささでAPS-Cの撮像素子というのは、びっくりしました。
小さいカメラと言えば、ミラーレス機がありますが、実はミラーレスだから小さいわけではありません。撮像素子が小さいので、レンズを小さく作ることができて、全体として小さいのです。例えば、ソニーのNEXシリーズは Pentax Qほど小さくなりません。それは撮像素子の大きさが違うからです。
撮像素子のサイズが同じD3200とソニーのNEXシリーズを比べると、ミラーレスと一眼レフの利点・欠点が分かりやすいと思います。両者の違いは、ビューファインダとオートフォーカス方式の二つです。
ビューファインダは、ミラーレスでは光学ファインダ(OVF)を付けることはできません。光学ファインダにはミラーが必要だからです。その代り、ミラーレスには電子ビューファインダ(EVF)を付いています。今の技術レベルだとOVFの方が見やすいようです。その代りOVFは重いです。特にペンタダハプリズムを使うと重いです。
オートフォーカス方式に関しては、TTL位相差AF方式とコントラストAF方式がありますが、ミラーレスではコントラストAF方式が殆どです。コントラストAF方式は正確なピント合わせができますが、レンズを小刻みに動かす必要があるため、レンズを軽く作る必要があり、レンズ設計に制約があります。
このように比較していくと、激しいスポーツやレースの撮影をするには、D3200のようなミラー機が良く、花のアップやポートレートのような近景を構図を工夫しつつ撮影するにはミラーレス機が便利ということになりそうです。下の表にまとめてみます。
撮影対象 | 有利な機種 | 理由 |
---|---|---|
近景 | ミラーレス機 | 単焦点レンズのような小さなレンズを使うことで、ミラーレスの小型・軽量の特性を享受できる |
遠景 | ミラー機 | 望遠レンズは本質的に大きく重い。レンズ設計の制約の少ないミラー機の方が良い絵を撮りやすい |
動きの少ない被写体 | ミラーレス機 | コントラストAF方式(AF速度は遅いが、ピント合わせ精度は高い)に適している |
動きの速い被写体 | ミラー機 | TTL位相差AF方式(AF速度が速い)に適している |
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