Kindleで、コミックを一気読みした。
正体不明の食人生物と高校生 泉信一の戦いを描いている。しかし、これは単なる戦いの描写だけのコミックではない。タイトルの「寄生獣」とは、食人生物が人間に寄生することから、食人生物のことを指していると思っていたが、実は地球という環境に寄生している人類を指している。
人間が喰われる。相手は、「生物が生きて行くために他者を喰う。これのどこがいけないのか?」と合理的に泉信一に問い、これに合理的な反論は出来ない。食人生物は、生殖能力を持たず増えることは無い。これに対して、人類は無制限に増えて行き地球を殺そうとしている。大局的に見て、正義は人類か食人生物か、答えの無い問いを抱えながら、ストーリは進む。そして、最後に泉信一を窮地に追い込むのは、人類だった。
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/01
- メディア: コミック
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