kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



老人と優先座席

 今朝の電車。私は優先座席の前に立っており、その隣に老人が立っていた。
 電車が駅に着き、私が電車を降りようとしていると、「優先座席に座るな、常識考えろよ!」と先の老人が怒っていた。見ると、優先座席に高校生が座っていた。
 電車を降りた私の後ろで「フン」というマンガのような怒った声が聞こえた。振り返るとさっきの老人だった。なーんだ、席に座りたかったんじゃないのか。
 よく考えると、不思議なことがいくつか怒っていたんだっと、気づいた。
 一つ目。老人はなぜ怒っていたんだろう? 座りたいのだったら、席を譲ってほしいとお願いすればよいのに。優先座席を譲って欲しいと高校生にお願いできない理由が、老人にはあるのだろうか? あるいは怒りの裏に何か後ろめたいものが老人にはあるのだろうか?
 二つ目。「優先座席に座るな、常識考えろよ!」というセリフの「常識」って何だろう? ワカモノは優先座席に座らないことっていうのが常識なんだろうか? それともワカモノはロウジンに優先座席を譲るというのが常識なんだろうか?
 三つ目。常識を守らないことは怒りの対象になるべきものなんだろうか?常識というのは大多数のものがそれを守ることで社会がうまくいくって言う類のもので、誰かに強制されるものではないと思うのだけど。
 
 常識とか持ち出さずに、老人は若者に「席を譲ってくださいな」と言えるといいなぁっと思った次第です。