kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



今年の就職活動の分析

 昨年までの就職活動は、過酷だった。
 デフレによる不景気のため、企業は採用人数を絞ったため、学生はなかなか就職内定をもらうことができなかった。また、就職活動の早期化により、大学3年生から会社の採用面接をスタートし、内定をもらえるまで数十社の面接を受け続け、結果一年近く就職活動を行う学生もいた。
 学生が就職活動に夢中になり学業に打ち込めないのは、いかがなものかという世論もあり、今年からは、採用試験は8月1日からと昨年よりも4か月後ろ倒しになった。学生の就職活動期間を短くすることが狙いだ。
 ところが、景気が回復したこともあり、今年は企業の求人数が多い。

来年の春に卒業する大学生と高校生などを対象にした大手企業の採用計画は、円安で業績が好調な製造業を中心に、採用人数を増やす傾向にあり、生産体制の強化や事業の拡大に向けた動きが鮮明になっています。

(NHK NewsWeb)
 
 採用試験の開始時期を後ろ倒しにした背景には、企業の求人数の少なさがあったのに、その前提が変わってしまっている。
 もし、昨年までのように4月1日から採用試験が開始されていれば、学生は例えば5月と言った早期に就職の内定が出て、残りの学生生活をエンジョイすることができたかもしれない。しかし、今年の採用試験は8月1日スタートである。しかも、企業の新卒採用意欲は高い。8月1日に準備の整っている学生から内定が出ることは誰しも予想する。つまり、採用試験前の競争が水面下で激しくなると考えられる。
 8月1日までに何をしておくか、学生にとっては気になる時間が伸びたことになりはしないだろうか。