kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



構図の試行錯誤:アイキャッチ

 良い構図って何でしょうね。写真を撮る人や、絵を描く人は悩んでいると思います。最終的にはその人のセンスということになります。しかし、センスで片付ける前に、教科書的な定番構図を知っておくことも大切です。
 様々な基本構図がありますが、今回はアイキャッチを試してみました。
 アイキャッチとは、写真の中に目につくものを大きく入れおくことです。それだけだと、ただの日の丸構図になりますので、そのアイキャッチのわきにもう一つ主題(または副題)を入れておきます。すると、写真を見た人は、まずアイキャッチに目が行き、次にそのわきの主題に視線が流れます。これによって、面白い写真になるというものです。
 やってみました。
 

(X-Pro2, XF16-55mmF2.8 R LM WR, 焦点距離40mm, f 11, 1/60秒)
 この写真は、右手に小さく写っている帽子をかぶってボーダーのシャツを着た人を撮ろうとしたものです。そのファッションがカッコ良かったのです。普段なら、寄って撮らせてもらうシーンです。アイキャッチとして、左に派手な黄色の標識を入れました。真ん中の階段はなるべく目立たないように暗めに撮りました。最初は黄色の標識に目が行くと思いますが、最後にはボーダーのシャツの人に目がいきませんか? もしそうなったならアイキャッチの構図は成功です。
 

(X-Pro2, XF16-55mmF2.8 R LM WR, 焦点距離40mm, f 2.8, 1/400秒)
 この写真は、上とほぼ同じ構図です。違いは、絞りを開けて右のボーダーの人をボカしています。こちらはこちらで好きです。左の黄色の標識を強調するなら、こちらでしょう。しかし、最後に右のボーダーの人に視線を誘導するという観点からは、誘導する力が弱いように思います。逆に言えば、上の写真は右のボーダーの人を明確に写すためf11まで絞って撮影しています。
 

(X-Pro2, XF16-55mmF2.8 R LM WR, 焦点距離55mm, f 3.2, 1/170秒)
 この写真は、本当に撮りたかったのは右の二組の洋服です。カップルが並んでいるようで面白く思いました。アイキャッチを探すと、手前に赤紫の花をみつけ、これを一緒に撮りました。先ほどと同じで、まずは左の花に目が行くと思います。そして次に左奥の二組の洋服に視線が行けば成功です。本当は、左の花をもっとボケ少なく撮った方が良かったかもしれません。反省です。